アジア自転車競技選手権大会ロードレース観戦紀行・その3

その2から続く)

正午からは男子ジュニアのレース。107.1kmの9周回。

女子ジュニアのレースの表彰式が終わると出走時間まで少ししか時間がなく、あっという間朝と同じように前方に入るニュートラルカーやモトが隊列を整える。

定刻にスタート。

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レースの行方を心配するよりも自分の昼食をどうするかが最大の問題になってしまっているのだけれど、会場周辺には特にお店もない。困った。あとで港のほうに下るまで我慢するしかないか。

 

女子のレースと同じように2周目は登り始めでキャラバンを待つ。

ファーストアタックはイラン・イスラム共和国チームを先頭にカザフスタンが優位か。その中に日本ナショナルチームから花田聖誠選手が食らいつく。

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プロトンが通り過ぎると一刻も早くこの空腹をなんとかしたく、メイン会場付近に停めておいた自分の自転車で港のほうへ。

 

キャラバンの通過までに何か食べるものを探しに出かける。ガソリンスタンドの先を曲がった広い道路にあったお店に駆け込む。食料品店ではなく雑貨店だったためちょっと失敗した感じもあったけど、運よく個包装のブラウニーがあった。時間もあまりないのでこれでいいかな。

急いで買って、3周目終盤の選手の通過を見る。粒が揃っているのはカザフスタンのようだ。

 

港まで下りきってパームラインの手前で先ほど買ったブラウニーを一気に食べる。

そして通過するキャラバン先頭でモト・コミセールもマビックのニュートラルサービスから何か受け取っている。こちらも補給タイムの模様。

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4周目は小野寛斗選手がアタック。イランから1名が反応した状態で目の前の通り過ぎる。日本チームも上手く動けている感じがあって頼もしい。

そのままパームラインのほうへ移動してみる。海を隔てて向かいには伊豆半島、そして南には利島と新島がそれほど霞むことなく見える。穏やかな海を眺めていると多くの心配ごとはどうでもよくなる。

 

金曜日の午後なのでさすがに観戦されている方は少ないけれど、伊豆大島在住の方に声をかけていただきしばし会話。

「どちらから来られたの?」

「あ、練馬ですね。」

「ああ、東京からですか!」

伊豆大島も東京都なのですよね、と少し微妙な心持ちになるけれど。

 

御神火温泉沿いのカーブは海とペロトンが撮影できそうな雰囲気。そして5周目のペロトンの通過にカメラを構え撮影する。

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日本ナショナルチームカザフスタンが上手くコントロールしている。

 

そろそろフィニッシュラインのほうへ戻ることにする。6周目と7周目は日本がコントロールしていたけれど、8周目の終わりまでにカザフスタンのDinmukhammed Ulysbayev選手とベトナムのThai Phan Hoang選手が上手くエスケイプした模様。

 

最後はUlysbayev選手が1位でフィニッシュ。かなり手前で勝利を確信したようで、スプリントで加速しながら叫びながらガッツポーズ。そして3位は花田選手が単独でフィニッシュ。 f:id:takeoekuni:20160122145105j:plain

ジュニアカテゴリーはいわゆる高校生になるけれど、国の代表でもある。自分の高校生の時なんて今でいう引きこもりの境目にいるような、いわゆる落ちこぼれだったなあ、とかそんなことを漠然と思い出す。素直に羨ましく思う。

 

表彰式でカザフスタンの国歌を初めて通しで聞いたけど、壮大な感じのメロディーなのは厳しい風土から生まれる感じなのだろうか。

 

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レースが終わるとコース上にあったバリアーが撤収されて一部を残し路上に日常が戻ってくる。

 

そしてコインロッカーに預けていた荷物持って、最初に観光協会の事務所へ行き、宿泊の割引券を発行してもらう。きょうのレースを観戦したのかどうかなど、いろいろたずねつつ世間話をする。地元の人とのふれあいもまたロードレース的な何かなのだな、と思う。

予約しておいた宿へ行く。予想はしていたけれどいろいろと古い建物で、なぜか火鉢が炊かれていて煙い。6歳ぐらいまで親戚の家に火鉢があったことを思い出したけれど、こんなに煙いものだったけかな。

夕食は同じチームに所属する柳瀬さんに教えていただいた寿し光さんへ。一日中レースを追うのは体力がいるけれど、気持ちは満たされつつ最初の日は過ごせた。

(その4へ続く)

アジア自転車競技選手権大会ロードレース観戦紀行・その2

1月21日の夜に出発して伊豆大島に行ってきました。久しぶりのひとり旅だったのでいろいろと記憶に残るものも多かったので何回かに分けて書き留めておこうと思います。

 

その1からの続き)

1月22日、早朝。

大型客船を下船して持参した自転車を組み立てて元町港へ。昨年のリハーサル大会できたときに激しく寒かった記憶があったけど、暖冬の影響なのかそれほどでもない。

岡田港から元町港へ抜けるにはいきなり平均10%近い坂を登ることになる。ピークの郵便局のある場所まで途中少し緩やかにはなるけれど、港からの1.4kmの勾配は平均7%程度はある。寝起きではあるけれど気持ちに任せて登っていく。

一度登ってしまえば、途中ゆるやかな登り返しがあるだけでほぼ下り基調で元町港までたどりつける。

途中からコースの一部になっていていたるところに案内があり、メイン会場の大島支庁の前にはすでに表彰台の準備もできていて現地に来たことを実感する。

 

まだ朝早いのでいったん港まで下りきって、すぐそばの「おともだち」というお店へ。ここは朝6:00から営業しているので昨年も立ち寄ったところ。朝定食の中から焼き魚定食を注文してまずは腹ごしらえ。

マスターにいろいろと昨日までのタイムトライアルの模様について聞かせていただく。現地でも交通規制以外の情報がないようで、誰が走っているのかわからないという。島内で配布されているフライヤーを取り出し、

「この人は走っていたけどねえ。」

と、萩原選手の写真を指差してくれる。嬉しくなってつい無駄にしゃべってしまう。

 

元町港の待合室のコインロッカーにカメラ以外の荷物を預けて、ちょっと早いけど再びメイン会場のほうへ。

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お手製の応援バナー。

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電柱には距離表示の他、選手がボトルやゴミなどを「置ける(レギュレーションに従ってそう表現するけれど)」グリーンゾーンの表示やフィードゾーンの表示が出ていたり。

平日の金曜日の朝なので、通勤の車や通学の小中高生が日常として通り過ぎるのを眺めながら時間をつぶす。全ては見れないけれど、交通規制をして行われるレースの準備の様子に少しだけお祭りのような雰囲気を感じながら通り過ぎている。

 

きょうはIDカードもないただの観客である。あくまでも観客の目線でしか見れないけれど、それ故の気楽さみたいなものもある。気楽さの継続のためにはID規制されたエリアの中のことを気にしないでおくのが一番だと思う(そして無駄に近づかないことも)。

 

設営も終わり、最初のレースは女子ジュニア。

何故わざわざ有給休暇を取得してまで金曜日から来たのかというと、ジュニアのレースを一度観戦しておきたかったから。将来の輝きのきっかけがきっとあるに違いないと思ったから。

コースは1周11.9kmで、71.4kmなので6周回。

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定刻にスタート。

スタートしてすぐに右折して車一台がやっとの細い登りへと入るので、そこのわずかなスペースで最初は見ることにした。1周目が終わって選手が来るアナウンスが遠くに聞こえる。

規制予告の先導車に続いてキャラバンの隊列が続く。レースディレクターカーやモト・コミセール、ニュートラルサービスが過ぎて最初に現れたのは台湾の選手ともうひとりは日本ナショナルチームジャージ。

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現地でもインターネット上の大会サイトで配布されているコミニュケ以外には誰が出走しているのかはわからないけれど。どうやらChang Ting Ting選手と下山美寿々選手の模様。

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続いてタイのChaniporn Batriya選手とウズベキスタンのOlga Jantuganova選手が追う。

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そして香港チームを中心に集団には細谷夢菜選手。

この時はまだ下山選手の力を知らなかったので「いきなりのアタックはどうだろう」と思いながら、キャラバンが全て通過したのを見計らって、海沿いのパームラインまで自転車で移動する。裏道をつかえば御神火温泉の脇まで出られる。

2周目の終わりに間に合った。問題なく先頭は二人でローテーションをしている。後続は一度捕まったのか、タイの選手と香港の選手の二人になり、その後ろが集団。

3周目はパームラインのピークのあたりへ移動して見ていたけれど、下山選手のほうが引いている雰囲気。続く4周目は元町港の手前まで戻って見ていたけれど、下山選手のほうが前へ出たがっている雰囲気すら感じる。頼もしい。

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そこまで見終わったところで、残り周回数も少ないので5周目はフィードゾーンを過ぎたフィニッシュライン200m手前まで戻って見たけれど、ここでも余裕が感じられる。そして集団とのタイム差を大きく広げている。

Chang選手は女子ジュニア個人タイムトライアルで優勝しているのでかなりの脚力はあるはず。

そしてフィニッシュラインへ再び戻り再度の勝負を見届ける。途中で大きくばらけることなく最後はスプリント勝負だったけど、下山選手が先着して優勝。集団とは6分以上も開けてきた。

そして逃げていた二名を吸収して集団もスプリント勝負だったけど、こちらも細谷選手が脚力を生かして3位。

そして表彰式へ。

表彰のアジアチャンピオンジャージに勝者が袖を通す瞬間を目の前で見れたことも素晴らしかったけれど、国旗掲揚君が代が流れると、ああこれが国際大会なんだな、と実感する。

これだけれでも来てよかったと思う。

 

もうお昼近い。

すぐに今度は男子ジュニアのレースが始まろうとしているのだけれど、飲食のブースが何もなく食事に困ってしまった。次のレースも全て追いたいので空腹を我慢してスタートの様子を撮影するために移動する。

その3へ続く)

アジア自転車競技選手権大会ロードレース観戦紀行・その1

1月21日の夜に出発して伊豆大島に行ってきました。久しぶりのひとり旅だったのでいろいろと記憶に残るものも多かったので何回かに分けて書き留めておこうと思います。

 

アジア選手権が日本で開催される話を聞いたのはおととしのこと。

それ以来、昨年の今時分に伊豆大島で開催されたリハーサルのタイムトライアルの大会を観に行って完全に気持ちが高まってしまい、これは絶対に行かねばと半ば義務のような気持ちも芽生え、1年ほどかけて少しずつ行けるための準備をしてきました。

 

出発の日は夕方から勤務先の食事会があったのですが、ほどほどで切り上げさせてもらい、職場で着替えてからカメラと島内での移動に使う自転車を手に竹芝桟橋へ。出航の1時間前には到着したのですが、待合室にはざっと30名程度…

冬の平日の大型客船は釣りに行く人と、仕事で大島へ行かれるか戻るのであろう人達で観戦らしき人は自分だけ。ただ、いくつかのキャリーバッグとヘルメットが載った荷物の番をされている方がいてちょっと気になるところ。

 予約しておいたチケット引き換え、待合室でしばし時間をつぶす。

 

 そして乗船開始時間が近づくと数名の揃いのダウンジャケットを着た人達が待合室に来たので見るとズボンには見覚えのあるタブリーズ・ペトロケミカルのロゴ。イランナショナルチームのメンバーでした。

彼らは物静かに佇んでいて顔には笑みもない。遠目に見ているだけでこちらの背筋を伸ばざるを得ないような真面目な雰囲気である。 

 

乗船開始時間になったので自転車を持って昨年と同じさるびあ丸へ。イランナショナルチームの自転車であろう段ボールがCデッキのホールに先にあり、置ける様子もない。二等船室のあるDデッキのホールへ案内され自転車はそこへ置くように言われる。

寝床となる特2等のベッドを確認して、それほど寒くはなかったのでデッキで時間をつぶしていると出航5分前のドラが鳴り響く。ドラの音が鳴り終わるのを確かめるように、乗船の催促の放送が流れる中、静かにイランナショナルチームのメンバーが乗船。

タラップの照明が消えると定刻に出航。

 

しばらくはデッキで東京湾の景色を楽しむ。

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本当は乗りたかった橘丸。

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レインボーブリッジをくぐり羽田空港の横を過ぎる。

100人も乗船していないようなので誰もデッキに出てこない。船内に戻り少しだけホールをぶらぶらとして、ベッドへ戻って横になった。消灯時間になってうとうととしたけれど久しぶりのひとり旅でやや興奮気味でなかなか寝付けない。

 

断片的に眠っているうちに朝になった。

 

大型客船は夜通し航行しているわけではなく、早い時間に伊豆大島のそばまできて港が開く明け方まで停泊している。背中からベッド越しにエンジンが始動する音が伝わってくる。そろそろベッドを出て身支度をする。 

どうやらイランチームは同じ特2等だったようで、トイレの洗面台で歯をみがいているとミルサマ・ポルセイエディゴラコール選手が入ってくる。不思議な体験だ。

 

Dデッキまで自転車を取りに行き、下船のためにBデッキまで戻るとイランチームのメンバーが集合していて乗船したときと同じように礼儀正しく立っている。

定刻に岡田港に到着。先に下船をして様子を見ていたら、彼らは乗船したときと同じように、全員が下船したのを確認してから最後に下船をした。

ひとり旅でやや浮かれ気味であったけど、彼らのおかげで気が引き締まったのは逆に幸いだったかもしれない。

 

輪行袋から自転車を出し、自走で元町へ。

その2へ続く)

2015年を振り返りつつ、お金について考えてみた

ちょっとだけ冗長な話になりますが、今年の活動のまとめと使ったお金のことについて書いてみました。

 

まずは今年参加したレースとリザルト一覧。

1月11日 GP-mistral Season 2014 第4戦(吉見総合運動公園)
MASTER-40 31位(出走35名・完走35名中・走行85%)

2月1日 シクロクロス千葉2015 in 幕張海浜公園幕張海浜公園 D・Eブロック)
マスターズ18位(出走18名・完走18名・-1LAP)

2月7日 シクロクロス東京2015(東京都港区お台場海浜公園特設コース)
マスターズ30位(出走54名・完走53名・走行79%)

2月15日 GP-mistral Season 2014 第5戦(吉見総合運動公園)
MASTER-40 21位(出走39名・完走39名中・走行92%)

4月25日 第7回 JBCF 群馬CSCロードレース Day-1(群馬サイクルスポーツセンター
E2クラスタ DNS

9月6日 第5回 JBCF タイムトライアルチャンピオンシップ(渡良瀬遊水地
E2クラスタ 85位(出走94名/完走94名)

11月15日 練馬区民体育大会(西武園競輪場)
総合16位(出走39名/完走39名)年代別5位(出走8名/完走8名)

11月29日 Raphaスーパークロス野辺山(滝沢牧場)
CM2 38位(出走74名・完走70名中・走行83%)

今年を振り返ると「怪我さえしなければ」というのが一番でしょうか。群馬のレースをふいにしてしまいました。自転車以外のことでした怪我ではあるけれど、日常の過ごし方について改めて猛省が必要でした。

まとまった練習時間は無いので順位を上げるためにはさらなる工夫が必要。

順位はいまひとつ、いやイマサンぐらいですが、それでも続けている中でよかったことは家族を連れ出すことが出来ていることでしょうか。シクロクロス東京2015のときは子守を口実にして両親に観戦にきてもらいました。Raphaスーパークロス野辺山は家族での小旅行も兼ねて参加できるので来年も出たいと思います。

またレースでは多くのご声援をいただき励みとなりました。ありがとうございました。

来年もJBCF・Jエリートツアーは引き続きE2クラスタとなります。AJOCCはCM3のままです。

 

 

今年は観戦も少し増えました。

東京都内で開催された日本学生自転車競技連盟のふたつのレースのうち、第九回明治神宮外苑大学クリテリウムはアクセスが非常に容易で、割と気軽に午後にふらりと出掛けて熱いレースが観戦できたので来年もまた観たいと思います。

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全日本選手権自転車競技大会は栃木県で開催されたロードタイムトライアルとロードレースや伊豆ベロドロームでのオムニアムなど、選手としては走ることはなかった場へ足を運べたことは現場でないと感じることが出来ない多くのことに触れられてよかったと思います。

そして突発的に伊豆大島まで出かけた2015東京都個人ロードタイムトライアル大会は来年1月の2016アジア自転車競技選手権大会の観戦へと繋がるよいきっかけとなりました。

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(今年大活躍だった「世界の」萩原麻由子選手。)

 

そしてお金の話。

よくあるアンケートで「何にお金をつかいましたか?」というのがありますが、具体的な話をします。

今年の活動は予算制にしてみました。出所が家計の一部となるので浪費しないようにしたいと思った次第です。

昨年使ったお金を元に500,000円を上限としました。活動費としていろいろと使ったお金を書き出してみましたが、総額で323,971円がかかりました。

機材の更新はホイールを予定していましたが結局は行わず、消耗品(タイヤやチューブの比率が高かったです)やアパレルや書籍で92,709円を使いました。新しい製品が発売されるとついつい欲しくなりますが、我慢できたようです。

登録料やエントリーフィーの合計は78,210円で全体の24%程度でした。

そしてもっともかかったのは交通費の112,622円でこれだけで3割強、宿泊費の40,430円を含めると半分近くが移動することにかかっている計算になります。

活動のスタイルによっても変わるのでしょうが、自転車競技に打ち込むほどに一番儲かっていくのは実は交通インフラという個人的な結論に達しました。開催されている場所に移動することに一番コストがかかっているようです。

 

地域のチームとして近い拠点に集合して揃って出掛けられるなら「割り勘」という方法もとれますが、住む場所も異なりネットワークの繋がりを軸としたサテライトなチームに所属しているのでこうした結果になるのかもしれません。

東京都内ぎりぎり23区内に該当する場所に住んでいますが車を使うことはそう多くなく、ほぼレースの時だけです。

かつては車を持っていましたが、いつしか車検と保険でかかるお金がのほうが車を借りるお金よりも多くかかるようになり、車は手放してしまいました(もちろん車を持つのはひとつのステイタスとは感じていますが、先立つものが、と)。

 

じゃらんがスポンサーについていて、栃木スバルサプライヤー那須ブラーゼンはそういった意味ではよい広告効果が出ているのでは、などと思ってみました(じゃらんは時々使っています)。

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(来シーズンは移籍しますが那須ブラーゼンの佐野選手。伊豆大島にて。)

 

そしてカーシェアやレンタカー関連企業、そして鉄道各社の方々には自転車競技の側に寄り添っていただけるとよいのでは、みたいなことを一方的に思いました。

自転車を積んで移動することに特化した新しいサービスが生まれないものでしょうか。

 

来年の全日本自転車競技選手権大会のロードレースとロードタイムトライアルは伊豆大島での開催ですが、特殊なロケーションのため競技者も観客もツアーのみでの移動という新しい試みが行われようとしています。

来年の2月1日にツアーの募集が開始されますが、動向が気になるところです。

 

そして観光地で自転車レースを開催しても必ずしも地元にお金が落ちるわけではないような話題にも触れてみたくなりましたが、長くなりましたのでひとまずこのあたりで。

Raphaスーパークロス野辺山

2015年11月29日・滝沢牧場
CM2 38位(出走74名・完走70名中・走行83%)

今シーズンのシクロクロスは諸事情でこのレースのみ参加。勝つための練習がしたいとは思いつつもそれほどまとまった形で時間があるわけでは無かったりで。

ひと月ぐらい前からの休日は、なるべく日中に時間がとれるように朝の2時間程度を中・高強度の練習にあて、夕方は短時間で集中してできる8の字のスキルトレーニングに分けたり、加えて早朝の誰もいない時間の公園で低い一本橋シケイン代わりにして練習してみたり程度の工夫はしてみました。

あとは職場で座りながら足の指の運動をこまめに。これでずいぶん踏める感覚が戻りました。

 

野辺山のレースは家族での小旅行も兼ねているので土曜日の午前中は移動に費やし、午後に現地に着き、シングルスピードとUCIエリートレースを観戦しつつ上手な人のライン取りなどを研究しておきました。

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シングルスピードの仮装のうち、うちの子供に一番ウケがよかったのはBUCYO COFFEEのアシモでした。ちょうど着ているところを見かけて気になったようです。

 

日曜日は宿泊したホテルの方のご配慮で6:30から朝食を提供していただいたので、ホテルから自転車に乗って自走で会場まで行き試走をしました。

道路の電光掲示板が示す気温はマイナス2℃。コースも凍っていて乗れない箇所がいくつか。日中になれば全て溶けてコースコンディションは変わるので、障害物の確認程度に絞って3周回しました。自転車が汚れなかったので助かりました。

試走を終えて再びホテルまで自走。雪の積もった八ヶ岳の稜線を眺めて、時折車が通る以外はしーんとしてリラックスできてよかったです。

ホテルに戻り、改めて自動車で家族といっしょに会場へ。家庭内コミュニケを出しておいたので準備もいろいろとスムーズ。自転車レース会場における選手の行動に詳しい人が家族にいれば問題ないですが、なかなかそうもいかないので必要なことだけ書き出して伝えておけば居て欲しいときにいなかったりも避けられます。

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念入りにアップをすませ、会場の前の道路を自転車で流していて気づいたのですが、冷たい空気がたまっている場所があるようだったので、なるべく温かい場所でコールまで待機しておきました。

今年からAJOCCのマスターズカテゴリーが正式に運用されたため、自分の走るレースはCM2とCM3の混走となり80名近いエントリーでほぼ最後尾からのスタート。

スタートの合図で走り出しましたが心の中で「クリートキャッチプリキュア!」の呪文をとなえるもクリートがなぜかはまらず最初のコーナーに到達。そしてお約束的な落車が真横で発生しましたが即座に回避して前へ。このタイミングでようやくクリートキャッチ。

1周目のショートカットのコースに入り、ブース横の短いステップの登りは渋滞したので一旦降りましたがリマウントは以外にスムーズでダブルピット手前の泥から少しずつ遅れている人を数名パス。

フライオーバーの階段は通勤で駅の階段を登るときにステップが途切れない練習をしているのでここも抜きどころ。

再び舗装路に出てからのゆるい直線の登りでもかなり抜いて3名程度の安定した集団でしばらく走りました。泥はそれほど問題なく乗車できる感じ。

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写真は黒くま(@FABtronika)さん。ありがとうございます。

ただ草のスイッチバックのコーナーが微妙にすべる感じで、空気圧が微妙に高かったのかも、とあとで思いました。

昨年に比べれば泥はひどくなかったですが、その分ほどよい粘り具合なのか、後半はハンガー付近に積もった泥でタイヤがバリバリと音をたてるほどでした。

周回を重ねるうちに少しずつ凡ミスが出てきて、抜かされることはなかったですがいっしょに走っていた人から少しずつ遅れて単独でゴール。

同じ集団ではスキルの差で最後に負けた感じです。

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写真はKIKUZO(@ratsCRZ)さん。いつもありがとうございます。

今年はあんまりレース会場に足を運べていないものの、いつも覚えていてくれている皆様からのたくさんのご声援が励みとなりました。ありがとうございました。

 

終わってひと段落したら個人的に一番のイベントのキンダーガーデンのレース。

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ホールショットはいい感じでしたがどうやら他の子と接触して遅れた模様。

そういうことにも動じなくなったあたりに子供の成長を感じます。

 

そのあとのUCIエリートレースも見たかったのですが、早めに帰路につきました。

今は土曜の朝から日曜日の夕方まで全部の時間を楽しむ余裕はないですが、今楽しめる範囲でもじゅうぶん楽しめました。

また来年参加したいと思います。ありがとうございました。

全日本オムニアムポイントレース観戦(そして伊豆は遠かった)

今年はトラック競技に詳しい方とSNSで繋がることができて、ワールドカップをストリーミングで観戦しながら実況をしていただけたので、いろいろと理解できるようになりました。

この週末は修善寺の伊豆ベロドロームでオムニアムとマスターズの全日本自転車競技選手権大会が開催されていたので、「温泉でも行かない?」という割りと軽いノリで家族を連れて観戦に出かけてきました。

7:00過ぎに家を出たのですが、東名でいきなり事故渋滞が発生して9:30でようやく海老名を通過。小田原厚木道路は順調でしたが、小田原から湯河原までが断続的に渋滞(ここはだいたいいつも渋滞していますよね)。

10:30には伊豆多賀まで到達しましたが、子供が車酔いで止まらざると得なくなって休憩が長時間になったので修善寺に辿り着いた時にはお昼になってました。

結局お昼からのマスターズのチームスプリントとエリートのポイントレースだけの観戦となりました。

マスターズチームスプリントは割りと上のほうの席からそれとなく観戦してましたが、ポイントレースからはホームストレッチ側の一番前の席に移動して間近で見ることにしました。席は半分も埋まっていないのですが、意外に遠慮がちに上のほうで見られているのですよね。

ポイントレースのスタートはインとアウトに分かれてそれぞれ一列に並ぶのですが、アウト側はフェンスに捕まるため、間近で選手が見られます。

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これだけで一気にテンションが上がりますが、選手が通過するとバンクが木製なので振動が直接伝わってくるのも心地よいです。

女子は1・2位が僅差だったため塚越選手と梶原選手の戦いとなりましたが、最終周回に鈴木選手の動きを上手く使ってスプリントで梶原選手が自力で制して優勝。

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男子は窪木選手と橋本選手が取り憑かれたように最後までお互いを牽制。その動きにつくのか、隙を見て新たな流れを作るのか全員の思惑が分かれていて見応えがありました。

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優勝は上手くラップを重ねて得点差をつけた日本体育大学の小林選手。

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帰りは伊豆スカイラインと箱根新道で小田原までアクセスしましたが、箱根新道は半分も行かない前から渋滞で全く動かなくなってしまいました。このまま高速に乗ったらひたすら渋滞になるのが目に見えていたので小田原で早めに夕食にして、結局帰宅できたのは21:00を回る頃でした(家族には温泉を口実にして連れ出したところでもあったのですが、入ってる暇もなかったけど、まあいいかな)。

移動はたいへんでしたが、間近でトラック競技を観戦できたのは最高でした。

2020年の東京オリンピックのトラック競技の会場が伊豆になるのがほぼ決まったようですが、真夏の海のハイシーズンの時期に会場へのアクセスをどうするのか、とても気になるところです。もう少し真剣に考えて欲しいと肌で感じた日でもありました。

第5回 JBCF タイムトライアルチャンピオンシップ

JBCFロードシリーズJ-Elite Tour第24戦・第5回 JBCF タイムトライアルチャンピオンシップE2クラスタ85位(出走94名/完走94名)

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(写真は@FABtronikaさん。いつもありがとうございます。)

春の群馬のレースにつまらない理由で出そびれて、シーズンも終わりかけのこの時期にようやく走れる機会を得たものの足りていない練習量は裏切らない、といったところ。下から数えたほうが早い順位でした。

諸事情で古河に宿泊して、自走で現地入りしました。

渡良瀬遊水池に着き、コースの緩やかなコーナーを走っていると血の味がなんとなく喉の奥に再現されてきました。何度も走れば記憶に刷り込まれてしまうのでしょうか。

コースを3周して下見を行い、その後に無事に監督とも遭遇しできました。

輪行で自走の人にとってもたいへん助かる感じで今回の大会サポートの株式会社箕浦様によるローラー台のブースで念入りにアップをしました。久しぶりのフライホールのローラーが心地よくやや遅刻気味に検車へ。

特に大きくポジションも変えていないのでそのままオッケイが出ました。

定刻どおりスタートしたものの、初速で平均43km/hまで上げたあたりからが非常に苦しい。いつからこんなに下手になったのだろう、と思いつつもフィニッシュまでの5.3kmをいつものように苦しむことにしました。

入念に調べていたのは最短コースのショートカットで概ね上手くトレースできました。遅くて抜く羽目になった選手には若干申し訳なくもありますがそれもまたレースということで。

息も上がりきって8:23.98でゴール。

今年はE3でも7分前半が多く一気にレベルが上がっていますが、参加したらそれはれでタラレバを超えたどこかで「また走りたい」という気持ちが湧いてくるので終わりそうにない感じです。

それから、久々の再会が立哨だった殿岡さんや、塩沢監督や兄弟チームのFIETS GROEN 日本ロボティクスの面々と久々に顔を合わせれてよかった、と思いました。

 

チバポンズは平均年齢も上がりつつありチームとして完結しつつもありますが、自分の居場所が競技の現場にあるということに感謝したい、と改めて感じました。

特に定期的に飲み会があったりすることもなく、まるで会社の中の関係のように互いの活動に干渉することもない大人なチームなので、それ故に互いを讃えていられる場所です。

 

帰りは本降りの中、また古河までゆっくりと自走で移動して輪行で帰宅したのですが、やはりというかもの珍しさからか、輪行のパッキングの最中にお年を召したご夫婦に声をかけられました。

ご自宅の周辺でもかなりのサイクリストを見かけられるとのことだったの掴みはじゅうぶんな感じ。

そこから一気にこれは折りたたみ自転車ではなくて競技用だから簡単に前後輪がはずせることとか、きょうのレースの話題をやや一方的に話て最後に「機会あればレースにお越し下さい!」としめてさようならの挨拶をしました(ぜひ皆様もお試しあれ!)。