トラックの世界選手権大会を観戦しに香港に行ってきました。そんな話を書いています。
4月15日、午後。
Session 7は16:00前に終わったのでホテルの部屋に一度戻って少し横になってひと休み。椅子に座って写真を撮りながら観戦しているだけでしたが、インプットの多さに体力が必要でした。
起きて、夕食は少し野菜が食べたい、ということでTseung Kwan O Plazaの薩莉亞(サイゼリア)へ。日本と同じくドレッシングをどばどばとかけてはいたけれど、数日ぶりにサラダを食べることができました。
将軍澳に来て感じたのは住宅街にショッピングモールという、いかにも日本的なところだなあ、ということ。言葉の面以外は不便を感じさせないというか(すぐ隣はAEONだし)。便利店(コンビニエンスストア)はセブンイレブンもあったしサークルKもあったし。
違うところがあるとすれば、どの建物も禁煙で、屋外の喫煙所で煙草を吸っている人もほとんど見なかったこと。それとお酒を用意しているお店がほぼ無かったこと。毎日外食なのでいろいろなお店の前にあるメニューを見ていたけれど、旅行ガイドに書いてあるとおりで香港では食事とお酒は別でなんだなあ、と。
お腹も満たしたので再び單車館へ。
Session 8
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女子500mタイムトライアル(決勝)
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男子オムニアムIII(エリミネイション・レース)
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女子500mタイムトライアル表彰式
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男子スプリント(1/2決勝・第1レース)
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女子マディソン
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男子スプリント(1/2決勝・第2レース)
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女子マディソン表彰式
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女子インディビデュアル・パーシュート(決勝、3位4位決定戦)
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男子スプリント(決勝、3位4位決定戦・第1レース)
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女子インディビデュアル・パーシュート表彰式
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男子オムニアムIV(ポイント・レース25km)
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男子スプリント(決勝、3位4位決定戦・第2レース)
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男子オムニアム表彰式
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男子スプリント表彰式
LET'S GO!ということで土曜日の夜を盛り上げる盛りだくさんな番組でした。
女子500mタイムトライアル(決勝)
決勝はロシアのDaria Shmeleva選手が33.282秒で優勝(香港單車館は海抜3mぐらいなので32秒台は難しいのかも)。
Women's 500m Time Trial Final Results
閑話。
この日はまぐれ的に自分の隣が三席空いていました(すでに完売していたはず)。それをすかさず見つけたイギリスのU23女子選手が三名やってきて、勝手に座って観戦しはじめました。
ここは270HKDするプレミアム席なのでそれはまずいのでは、と様子をうかがっていたのですが、たまたま最後まで自分の席であることを主張する人がきませんでした(選手用の席は最終コーナー側の最上段にTeam Seatingが設けてありましたので本来はそちらでの観戦なのですが)。
この話の続きはのちほど。
男子オムニアムIII(スクラッチ・レース)
今回のSession 8で確保した席はフィニッシュラインを超えた最前列でした。なので間近で観る選手はいませんが、全体的を見渡す感じでした。
日本の今村俊介選手。
フィニッシュライン手前で落車がありチーフ・コミセールのRandall Shafer氏から"NO ELIMINATION"の通告が。
エリミネイションは走路いっぱいに広がる傾向にあるのですが、フィニッシュライン寸前で接触が原因の落車が発生しました。今村選手も巻き込まれましたが(接触して落車した選手が今村選手のラインに落ちたようでした)、復帰して9位まで頑張りました。
エリミネイション・レースでの1位はオーストラリアのSam Welsford選手でした。
Men's Omnium Elimination Race Results
男子スプリント(1/2決勝・第1レース)
先ほどのエリミネイション・レースでフィニッシュラインがひどく損傷してしばし中断。センサーがあるのか、フィニッシュラインの修復作業がTISSOTの方が作業をされていました。
修復後にレース開始。ロシアのDenis Dmitriev選手とニュージーランドのEthan Mitchell選手との第1ヒートはDmitriev選手が、オランダのHarrie Lavreysen選手とRyan Owens選手との第2ヒートはLavreysen選手がそれぞれ1勝しました。
女子マディソン
個人的注目のレース。間近で観る選手はいないので注目選手にフォーカス。個人的イチオシのベルギーのJolien D'hoore選手!
レースはイギリス・ベルギー・オーストラリアを中心に展開、というか技術的に乖離がありすぎてその他に機能していたのはニュージーランドとイタリアぐらいでした。
マディソンのハンド・スリングで交代する際に引き上げることができていたのはベルギーだけのように見えました。イギリスでさえも慎重になって失速しそうになることも。
オーストラリアのAlexandra Manly選手は落車に巻き込まれてひどく身体を打ちつけていましたが復帰し、その後ハンド・スリングを試みたペアのAmy Cure選手に突っ込まれてさらに落車という不運にあっていましたが3位に。
2位はイギリスのElinor Barker選手とEmily Nelson選手のペアが、そして優勝は盤石・ベルギーのJolien D'hoore選手とLotte Kopecky選手のペアでした。
ちょうど階段を挟んだ隣側の席が香港在住のイギリス人の方だったようで大きなユニオン・ジャックを用意されていましたが、その中央には星が五つ入っていました。見た目ご高齢な雰囲気で、もしかしたら返還前の香港から住んでいるのかもしれません。
そして香港のチームは応援するけれどでも心はイギリス、といった感じで何かそういったメンタリティーみたいなものがあるように見受けられました。
男子スプリント(1/2決勝・第2レース)
男子スプリントの話の前に、隣にきたイギリスの女子選手たちの話。まあ普通に体育会系でした。足を走路側の強化ガラスのほうに投げ出すし(ガラス越しに丸見えなわけで、さすがにスターターのChristian Magiera氏も気がついてするどい視線を送っていました)。ひとりはスマートフォンの画面が割れていたし、まあなんというかガサツな感じでした。
時々、香港在住と思われる子供たちが選手がいることを察知して、記念撮影やサインの依頼に来るのですが、まず舌打ちをしてからニコニコと応じるあたりも素が出てて面白かったです。
そして話は男子スプリントに戻りますが、第2レースも第1レース同様にDmitriev選手とLavreysen選手が勝ち、決勝へ駒を運びました。
ちなみにイギリスのRyan Owens選手はグラブでなく素手にチョークでした(イギリスの短距離はこの傾向が多かったような)。
Men's Sprint Semifinals Results
女子インディビデュアル・パーシュート(決勝・3位4位決定戦)
どちらもアメリカとオーストラリアのレース。3位4位決定戦はアメリカのKelly Catlin選手がオーストラリアのRebecca Wiasakに勝ち3位に。
決勝はアメリカのChloe Dygert選手がオーストラリアのAshlee Ankudinoff選手に勝ち優勝。
Women's Individual Pursuit Results and Final Classification
男子スプリント(決勝・3位4位決定戦・第1レース)
3位4位決定戦のMitchell選手とOwens選手との対決はMitchell選手が、決勝のDmitriev選手とLavreysen選手との対決はDmitriev選手がそれぞれまず一勝しました。
男子オムニアムIV(ポイント・レース25km)
3レースを終えてのポイント合計のトップはスペインのAlbert Torres Barcelo選手。
ニュージーランドのAaron Gate選手は4位からのスタートながらも2回ラップを獲得して順位を上げて3位へ。そしてフランスのBenjamin Thomas選手が2位でスタートし、1回のラップと3回目以降のスプリントで堅実に得点し優勝しました。
Men's Omnium Final Classification
男子スプリント(決勝・3位4位決定戦・第2レース)
ここまで熱く盛り上がったところで最後はスプリント決勝。Lavreysen選手とDmitriev選手の対決はLavreysen選手の先行で始まるもDmitriev選手が2周目後半で逆転し、そのままフィニッシュへ。Dmitriev選手が優勝しました。
競輪の短期登録制度で再び来日される折りにはぜひ観戦してみたいものです。
Men's Sprint Results and Final Classification
盛りだくさんな土曜の夜、全てのレースが終わり表彰式まで観ると日付が変わる寸前でした。
すでに前日にお会いできた知人といっしょにホテルまで徒歩で戻りましたが、自転車競技を愛している方々と過ごせた時間はとても素敵でした。
この日もベッドで横になったらいつの間にか寝ていました。