再び伊豆大島に思いを馳せる

4月に入って気候も落ち着いてきたので少しずつ自転車に乗っています。

 

今年のブログのエントリーは伊豆大島の話に偏っていますが、再び書いてみたいと思います。

全日本自転車競技選手権大会ロードレースも伊豆大島での開催となり、出場権とは程遠い私にも気になる観戦ツアーが募集されています。

第85回 全日本選手権自転車競技選手権大会ロード・レース | 国際興業トラベル

 

伊豆大島について気にしているうちにいろいろと気がつくことがありました。

下の画像はGoogleマップによる空中写真ですが、元町の南側に緑の少ない部分があることに気付くと思います。

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泥流により、

死者:35名
行方不明者:4名
住家被害(全壊)46戸
住家被害(半壊)40戸 

という大きな被害が出た箇所は今でもそのまま残っています。台風の被害の詳細は下記のリンク先をご参照いただければ幸いです。

【2013年11月12日】 平成25年台風第26号伊豆大島の土砂災害の概要 - 国土交通省庁[PDF]

 

6月に開催される全日本自転車競技選手権大会ロードレースの宿泊に関しては、この台風の被害による伊豆大島復興支援助成金によるサポートがなければ成り立っていないように感じます。

補助金についてはよい捉え方をされない傾向がありますが、少なくともこの衛星写真を見るかぎりはそういった個人的な感想はどうでもいいような気がします。

 

そして今年の1月に開催されたアジア自転車競技選手権大会ロードレースについて伊豆大島の広報紙「広報おおしま」2016年度3月号にこのような記載があります。

大会開催に際し長期間・長時間の交通規制を実施したため、コース周辺 の住民の皆様、事業者の皆様に大変ご迷惑をお掛けしました。また、交通 規制等の周知が不十分であったことも併せてお詫びいたします。本大会は大島で初の国際大 会であり、多くの外国の方々が来島したため、一部の国のマナーの悪さや交通ルールを遵守できない等 の問題が発生し、外国人の受け入れの難しさを痛感しました。今後は、本大会での問題及び経験を基に 大会実施方法を再検討し、6月開催の全日本自転車競技選手権大会に備えていきます。 コース周辺住民の皆様、事業者の皆様、大島町民の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

ここ数年の流れを見る限り、公道で開催されるロードレースが縮小傾向にあることを踏まえると、日本においては環境負荷の高い出来事のように感じます。

6月の全日本自転車競技選手権大会ロードレースでは、島外から訪れる選手も観客も、島内の方にとってよい出来事となるような努力が必要なように感じました。