本来なら群馬CSCにいるべきところなんですが、現状は遠征が難しい状況なので。
では遠征が難しいなりに許される範囲で何かしておこうと思い、岸記念体育会館で開催された「平成24年度 アンチドーピング講習会」にJ PROTOURチームのコーチという立場で参加してきました。
主催は財団法人日本自転車競技連盟、主管は日本学生自転車競技連盟です。事前にメールでの申し込みだったのですが、待てど暮らせど返信もなかったのですが、ちゃんと受理されていたようで、そういうシステムだったようです。
ドーピングが禁止される理由については以下の通り。
- スポーツの価値を損なう
- フェアプレイの精神に反する
- 競技者の健康を害する
- 反社会的行為
特に価値ということについて、何度も繰り返し言われていたこととして、あまりにドーピングが多いため、自転車競技がオリンピックから退けられてしまう可能性がある、ということでした。
このことについては、つい最近もランス・アームストロングの一件がありましたが、トップレベルになるほどこうした話題がついて回ることについては常にしっかりとした心構えを持って競技に向かい合う必要があることを改めて考えさせられました。
あまり詳細に書くと頂いた資料をまる写ししてしまいそうになりそうですが、薬とのつきあい方というのもひとつの仕事である、と思いました。WADA(World Anti-Doping Agency:世界アンチ・ドーピング機関)による禁止リストは毎年更新されています。これについて必ず確認しておくことです。
また、下位の選手は関係ないという風潮が否めないところもありますが、出走サインをした時点で、ゴールの有無に関係なくドーピング検査の対象となることも忘れてはいけません。
周回レースの場合、早くて最終周回に入る段階で、基本的にはゴール時点で対象者が決まります。コミュニケでの掲示はありますが、当然ですが選手がお客様扱いされることはないので、ゴールラインを越えなくても、必ず確認が必要なことという説明を受けました。
スタート前に、サインシートに署名をすることの重要性をあらためて認識すべきだと思いました。