やはりというか、筆をとらざるを得ないです。
正直金曜日はひどく裏切られた感じで気分が悪かった。
アームストロングがドーピングを告白 ツール7連覇のすべてで薬物を使用 | cyclowired
昨年の夏にランス・アームストロングがUSADAへの異議申し立てをしないとした頃からずっと様子を伺ってきたけれど、ついに、というか、ランスがアメリカのOprah Winfrey Networkでのインタビューで、過去のドーピングを告白しました。
番組のリンクはこちら。
Oprah and Lance Armstrong - Part 1
だいたいの日本語訳はこちらで読めます。
@sascha348 さんによるランス・アームストロングのインタビュー翻訳 - Togetter
個人的にはランス自身への恨みみたいなものはあまり感じていません。
それよりもここ数年取り組んできたことさえ茶番のような気がしてきたので。
そして、このタイミングでWADAの前委員長で現在IOC委員のディック・パウンド氏が切ったカードが「自転車競技を五輪除外を検討」でした。
これが事実となったら、ロードレースだけでなく自転車競技そのものが風前の灯火となるでしょう。
もしもオリンピックから自転車競技が除外されたら…最終的に国からお金をもらってスポーツすることが出来なくなります(ようやく自転車競技もJOCからの強化費配分がBランクに上がったばかりなのに)。
また、ただでさえ多くの企業で広告宣伝費が足かせとなっている中で、スポンサーだってそんなわけのわからないスポーツからは当然撤退するでしょう。
そんなことを考えていると、アンチドーピング講習会を受けたり普段からドーピングに気をつけていたり、選手としてスジを通してきたことも全て茶番だったような、ひどく裏切られた気がしました。また、ここ数年の自転車ブームの元となる小さな要素のひとつであったのだから、直接的ではないにしろその恩恵を感じていたからなおさらです。
この根底が何なのか。
7年もの間、ランスだけがまったく陽性反応だったのは単に検査が「甘かった」だけでないような気がします。
UCIが今はクリーンな競技を目指している、というのは何かを包み隠すためのような気もするし、ランスひとりに背負わせてしまおうという気配も感じます。きっと多くのお金が動いたからでしょう。
それはまさに「イエロー・バブル」と呼ぶにふさわしい気がします。
今の自分をとり囲む恵まれた環境がただのバブルだったら、と、そんなことを思っています。