「敗北のない競技:僕の見たサイクルロードレース」読了

 少し前ですが、土井選手の「敗北のない競技:僕の見たサイクルロードレース」を読み終えました。彼のこれまでの道のりが中心ですが、読み終えたあと、これはロードレースに対するラブレターだな、と感じました。

日本に帰ってきてからの彼の発言が微妙だな、と感じていたのですが、この本を読んでいろいろと納得できました。温度差というか、目指してきたものが違うというか。

海外で活躍できる日本人選手が何故なかなか出てこないか、そっと教えてくれている気がします。

生涯スポーツとしてのロードレースもいつか引退するのだな、と最近思うのですが、また同時に競技を続けてきたことから得たものについて感謝したいと思う場面も増えてきました。後半を覆っている、そう遠くない引退の時期を見据え彼の言葉が響きます。

そして最後に臆面もなく競技に対しての「愛」を語っているので、土井選手のことをより好きになれました。

その言葉は多くの人に読まれたがっている気がします。

敗北のない競技:僕の見たサイクルロードレース

敗北のない競技:僕の見たサイクルロードレース