トラックワールドカップを日帰り観戦した話を書いています。
前回からの続き。午後のセッションが終わり表へ。
香港單車館前の交差点は車歩分離式なので、横断歩道は縦横しかないけれど実質スクランブル交差点です。地元の方の真似をして斜め横断でショートカットして、夜のセッションまでの2時間のうちに早めの晩ごはんや買い物など。
一昨年以来のイオンも入っているショッピングモールの将軍澳広場へ。中華ファミリーレストランの大楽家のメニューがいまひとつだったので、同系列の麺類(雲吞麺)とお粥がメインの一粥麺へ。
京風なんとか(漢字)みたいな餡かけそばっぽいのを勢いで注文しました(といっても広東語できないのでスマートフォンでメニュー撮影してレジで「これ」っていうやり方です)。
中国での京風は京都ではなく北京風なわけですが、麺は固まっているし量がなかなか盛大で少し残してしまいました。
そしてイオンで家族に頼まれていたものと自分用のお土産を少しだけ買って、向かいの富康花園というマンションの敷地にある7-Eleven便利店(コンビニエンストアは便利店と書きます)で飲み物を買って香港單車館公園のほうへ。
裏手に停まっていた香港TVBの中継車。今回はEUROVISIONのステッカーは無し。
暖かいのでしばしベンチでくつろぎながら撮った写真を眺めたりしながら時間をつぶしました。近所の子供たちが遊んでいたり、單車館の池でラジコンボートで遊んでいる人を眺めたりと、すでにご近所の人のような感覚で過ごしました。
ラジコンボートはものすごいスピードで波しぶきを上げまくってて結構激しい。
ということで夜のセッションは余裕をもって入場。入口で記念品をたくさんいただきました(詳細は別のエントリーで書きます)。
- 女子スプリント準決勝
- 男子オムニアムIII(エリミネーション・レース)
- 女子マディソン 20km
- 男子オムニアムIV(ポイント・レース 25km)
- 男子ケイリン第2回戦
- 男子スクラッチ・レース 15km
- 女子スプリント決勝
- 男子ケイリン決勝
夜のセッションは昼のセッションよりもさらにお客さんが入ってバック側も空席がわずか。
男子オムニアムIII(エリミネーション・レース)は後半で橋本選手を含めての落車で一旦ニュートラルへ。
走路の内側寄りが損傷したため、選手は外側を周回して修復を待っていましたが時間がかかるため一度全選手を止めてからの再スタートへ。
そして再スタートとともにオーストラリアのキャメロン・マイヤー選手が鬼引きを。落車で中断したことに対して相当思うところがあった様子である程度の順位に落ち着いたところでパタっと降りたのがものすごく彼の気持ちを象徴していました。
女子マディソン、古山稀絵選手と中村妃智選手。
ホーム側スタートは古山選手。
アジア方面ではなかなか見られないので今回目に焼き付けておきたかったイタリアのベテラン、マリアジュリア・コンファロニエーリ選手と次世代のエース、エリザ・バルサモ選手。
そしてベルギーのロッタ・コペッキー選手とヨーリン・ドーレ選手。
ここでカメラに入れておいたフラッシュメモリの容量を全部使い切ってしまい、すぐに交換もできなかったため以降の写真は無し(残念でした)。
女子マディソンは2017年シーズンからの導入で、世界選手権で見た時はベルギー以外のスキルの差があまりに危ういところがありましたが、今回は全体的にレベルが上がってきていました。
他のペアの動きを常にチェックしてステイヤーもタイミングを揃えてタッグに備えポイント周回にへ。特に終盤のロシアがラップを試みた時のタッグのタイミングとペースの上げ方は相当練習してきたことを感じました。
優勝はオランダのキルステン・ウィルト選手とエイミー・ピーテルス選手のペア。
そんな中、中村選手と古山選手のペアが同一周回で完走できたというのは、次のステップを踏めるということで大いに期待したいところ。
男子オムニアムIV(ポイント・レース)はすでにオーストラリアのキャメロン・マイヤー選手が大手の状態。そして序盤でラップして早い段階で優勝を決めてしまったため、あとは他の選手が少しでもポイントを、といった流れでした。
優勝のキャメロン・マイヤー選手。
橋本英也選手は最終7位。また応援したいですね。
夜のセッションのチケットは昼のセッションよりもさらによくない席だったのですが、知人に助けていただき中央寄りの席で見させていただきました。ありがとうございます。
しかし現地の方が大半のエリアだったため、女子スプリントで李慧詩選手が出てくるとそれだけで場内が溢れんばかりの歓声で埋まる上に、カメラを持参されている方が興奮して通路に降りてきて視界をほぼ塞がれるぐらいの位置で写真を撮られていて、その勢いに負けそうでした。
そんな中、特筆すべきは男子ケイリン2回戦の新田祐大選手の走り。新田選手が選んだのは先行(いわゆるカマシの類でしょうか)。後ろに追いつかれることなく最終コーナーを抜けて一気にフィニッシュ!
フィニッシュを見届けた直後に先ほどまでの周囲の興奮に影響されて私も「やった!」と思わず拳を振り上げてしまったのですが、すぐそばでカメラ持参で観戦されていた現地の方も新田選手の走りに魅了されたようで「今のすごかったよ!」的なことを興奮気味に話かけられるました。
目の前で競技を観戦しているだけだったのに、同じものを見ただけで他の国の方と共感するという貴重な体験だったし、これを書いている今もその瞬間を思い出すと胸がいっぱいになるなあ、と。
ここまで見てさすがに疲れてきたので男子スクラッチ・レースは写真もそこそこに自分の席からのんびりと。ラップでマイナス1周回にしてほぼ決めてしまうあたりはさすがでした。着順は後味悪い感じがありましたが。
アルカンシェルを纏うヤウヘン・カラリオク選手(カタカナ表記合ってますでしょうか?)
セッションは佳境に突入し、いよいよ女子スプリント決勝。
先述した現地のカメラ持参組が前に出てくると場内案内の方が着席するように注意をしていたのですが、場内大興奮な上に自国の選手の優勝の瞬間を前に苦く笑ってついに注意することを諦めたのが印象的でした。
拙い動画ですが雰囲気だけでもお伝えできれば。
2018-2019 Track World Cup IV Women Elite Sprint Final
見事優勝を決めた李慧詩選手!おめでとうございました。
最後の男子ケイリン決勝は1-6位決定戦に日本人が二人入っているので私も興奮気味に観戦。
優勝は圧倒的な走りを見せたビート・サイクリング・クラブのテオ・ボス選手!
そして河端選手の2位もすばらしかった。
しかしそろそろ空港へ移動しなければいけない時間となったため、表彰式は泣く泣く諦めて外へ。(急げ!)
(あと少しだけ続きます。)