DE RONDE

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今年のロンド・ファン・フラーンデレン(以下、RVV)も終わったところで、先週はまぐれ的に見つけたRVVを題材にしたテレビドラマを見ていました(私の得意とするところの、いつものついうっかり的なやつです)。

 

VRT(フランドル放送協会)とWoestijnvisの共同制作による全7話(実際の放送では9話だったものを後に販売されたDVD販売向けに編集したもの)がYouTubeに「公式」にアップされていました。 

 脚本はフランドルのテレビディレクターのヤン・エレン氏。

Paaszondag, 4 april 2010.

 

In Brugge maken meer dan 200 renners en hun entourage zich klaar voor de 94ste Ronde van Vlaanderen.

 

Een zee van supporters wacht hen op langs het parcours, miljoenen anderen volgen Vlaanderens mooiste op radio of televisie.

 

Met de koers als achtergrond vertelt deze negendelige fictiereeks het verhaal van een aantal mensen die net als de renners vandaag alles te winnen of te verliezen hebben.

 

2010年4月4日、イースターの日曜日

 

ブルッヘでは200人以上の選手とそのスタッフが94回目のロンド・ファン・フラーンデレンの準備をしています。

 

コースに沿ってたくさんのサポーターが、その他にも何百万もの聴衆がラジオやテレビでフランダースの素晴らしさを待っています。

 

レースを背景にした9部構成のフィクションは、今日レースを走る選手のように全てを得る人々、全てを失う人々の物語です。

YouTube概要ページGoogle翻訳を元に拙訳。) 

 

ネタバレしない程度に書いてみると、2010年4月4日の日曜日、フランドルの人々のストーリーがレースとともに展開していきます。

RVVのテレビ中継の準備をするヴェラ、ひき逃げにあってブルッヘの病院に搬送されるヤナのシーンから物語は始まります。

そして老夫婦のノラとルー、そしてルーの弟の司祭のリック、妻子とは別居している変わり者のピーター、彼の隣人の老夫婦のレディーとシモーネ、レースのスポンサーであるディラマック社からVIPの招待を受けたディーター、コース沿いの売春宿・ハバナの仕事を手伝う小人症のジミーなど、それぞれの登場人物がそれぞれの場所でレースを観戦し、互いにどこかで繋がりつつ、その日を終えるストーリーです。

オランダ語Wikipediaの記事もご参照ください。De Ronde - Wikipedia

 

YouTubeの動画はこちらにリンクしておきます。

 

フランドルのローカル番組なので全編フラマン語ですが、英語字幕が用意されているのでそちらを選択して見るとだいたいわかると思えます。

一話あたり52分程度なので、私は通勤時間や昼休みを利用して視聴してきました。ストーリーの展開に引き込まれ、途中からは次の話が楽しみで仕方なくなり、1週間で全話見終えることができました。

なお、4話だけ長くなっているのは同じものを2回アップしているためのようです。

 

レースのシーンは実際のテレビ放送のスポルザのコメンタリー勢が登場したり、チームカーの中のシーンもあり、観戦ポイントにビールをケース単位で持ち込む観客も映していたりで、そのあたりも貴重な感じです。

2010年のRVVはカンチェラーラボーネンのアタックが印象的でしたが、それもストーリーの組み立てに上手く取り込んでいます。

 

そして個人的に重要だと感じたのは、RVVはイースターのお祭りのひとつなんだなあ、と。

レース中継が始まるシーンでミシェル・ウィッツさんが「イースターおめでとう!ロンド・ファン・フラーンデレンにようこそ!(英語字幕から拙訳)」と語るシーンが特徴づけていると感じました。

 

ぜひご覧あれ。