GP-mistral Season 2014 第4戦

2015年1月11日・吉見総合運動公園
MASTER-40 31位(出走35名・完走35名中・走行85%)

2015年最初のレースもミストラルでした。

毎回大山先生の課題テストといった趣きも感じられますが、今回はサッカーグラウンド周辺でのコースでした。吉見総合運動公園でこちら側にくると砂利は無くなりますが、とにかく排水溝を利用したプッシュプルが増えます。

幅も深さも最大で2mぐらいの土の排水溝なのですが、逆ウォッシュボードというか先に降りてすぐに引き上げないといけないのでリズムが掴みにくい感じです。試走でいろんな人のラインを眺めていたのですが、この排水溝の底を走る中で上手い人は抜きにかかっていたりしてバイクコントロールのスキルは意外に奥が深かったりします。

あと、今回は関西シクロクロスではおなじみの通称シマノステップ(フクダステップ)のような低いシケインが5個連続で配置されていました。実際はステップほど高くはないのですが、ジャンプなり前輪と後輪を順番に上手く上げないと乗ったままではクリアできないセクションです。

そして冬の寒さで固くなった地面は突き上げがすごく、とにかく二の腕にきやすいタフなコースでした。

早朝に家を出て現地で一旦仮眠してから受付、最初の試走と滞りなくこなしました。寒さは12月よりは体感的にはあまり感じませんでした。とりあえず乗れたので、空気圧は前2.4・後2.6ぐらい。クリンチャーなのでこのぐらいにしました。

今回は招集が11:20だったので最初のJE-3のレースの写真を撮りながら各セクションの様子を観察していましたが、乗車率は高いシケインを除けばほぼ100%といったところ。

今回は遅刻なくコールを受けて31番目からのスタート。クリートも上手く拾ってホールショットで数名を抜いて中ほどで走っていましたがレースの展開そのものはタフです。細かいところでロスしてあっという間に後ろのほうに。

試走を頑張りすぎたのか、半分を消化したあたりからコースに負けて完全に腕が上がってしまいました。後半の長いこと。最後は弱りきってなんとかゴールした感じでした。

練習時間は相変わらず足りていませんが、今年も出来ることは少しずつやっていきます。

f:id:takeoekuni:20150117104142j:plain

写真はBOUNCEの坂手さんに撮影していただいたもの(ありがとうございます)。こうやって見ると浅く見えますがこの部分でも1.2mぐらいの深さがあってレース中に何個も越えると体力的にも精神的にもダメージが大きいのです。

あと、フェイスブックでタグ付けしていただいたものだけでも30カット写真を撮っていただいてました。1分に1度シャッターが切られている計算でカメラを向けていただいている皆様には本当に感謝しています。ポジションの研究にもなるので非常に助かります。

次回はシクロクロス千葉に参加予定です。

ありがとうございました。

着衣規定に思うこと―2014年・冬の続き

きょうは先日のエントリー 着衣規定に思うこと―2014年・冬 - takeoekuni's diary の続きになります。
少しヒントがあって見えてきたものがあるので、そんな話を書きます。

UCI Article 1.3.033についてもう少し調べていました。海外でも寒い中、ニーウォーマーを外すように言われた事例がありました。

Silly rules - General Forum - CC Forums

リンク先は日本の状況と似ている雰囲気ですね。

また、とあるSNSのとあるところで同じ1.3.033について話題になっていましたが、実際に審判資格をお持ちでUCIレースを裁いている方から、「この規則は規制するのではなく、認めるための規則なんです。」というコメントがありました。

また、これは海外の過去のフォーラムで1.3.033について盛り上がっているところに「柔軟性をもたせていると」いうコメントもありました。

No it's written to give the commissaires full flexibility. And overshoes are considered non-essential. Glasses are a safety aspect, the colour of lenses is incidental.BikeRadar.com • View topic - a few road racing clothing questions 

 UCI Regulations Article 1.3.033についてはいくつかの変遷があるようです。「(text modified on 1.01.02; 1.01.04; 1.04.07; 1.10.10; 1.02.12).」と注釈がありますが、2002年と2004年と2007年と2012年に改訂されています。

古いUCI RegulationsがいくつかWEB上にありました。

2002年の改訂の際は「ロードレースにおいては衣類と上着について」とあります。この時点では"over-garments"という表記がありました。

During road races, clothes and over-garments may be essential items insofar as weather conditions suggest this. In this case, the nature and texture of the apparel must be clearly and solely justified by the need to protect the rider from bad weather conditions. The judgment is left to the race commissaires.

2004年版では"over-garments"が無くなり「ロードレースに加えてマウンテンバイクにおいては天候の観点から」となっていました。

In road and mountain bike races, items of clothing may be considered essential where weather conditions make them appropriate. In this case, the nature and texture of the clothing must be clearly and solely justified by the need to protect the rider from bad weather conditions. Discretion in this respect is left to the race commissaires.

そして最新2014年版での表現はロードレースとマウンテンバイクだけでなく、全ての競技で適応できる表記へと移っています。

Items of clothing or equipment may be considered essential where weather conditions make them appropriate for the safety or the health of the rider. In this case, the nature and texture of the clothing or equipment must be clearly and solely justified by the need to protect the rider from bad weather conditions. Discretion in this respect is left to the race commissaires.

over-garments(上着)"という表現による不都合が生じたため、現時点ではあらゆる付加物について柔軟性のある規則に変遷していった感じがします。

もしもアームウォーマーやレッグウォーマーと明言すると、今度は具体的に使えるものと使えないものの技術的観点が必要となると思われます。この項目の前にあるコンプレッションやエアロダイナミクスについての禁止事項や、この後に続く電子デバイスに関する禁止事項などのように細かい規則が必要となり、規則によって規則が縛れてしまう方向になりそうです。

そして"Discretion in this respect is left to the race commissaires."とあるように現場判断で行えるのは元々融通がきく運営ができる仕組みでもあります。

少しすっきりしました。

私はコミセールの資格は持っていませんが、ここでコミセールの視線で考えてみます。コミセールが優先するべきことは「安全と公平性」です。

"weather conditions"とはありますが、具体的な気温について明言されてはいません。さじ加減なところではありますが、仮に一人でも外せる人があれば、公平性の面からすれば「外せるもの」という考えができます。

日本のコミュニケにある「許可する(許可しない)」というのは「禁止」を前提とした含みがあり語弊が感じられます(極論すれば、グローブもミトン状のものが禁止されている以外は、規則上は明言されていないため付加物となり得る危うさがあります)。

 より中立な考え方から、

「すでに気象条件からは不要と思われるので、公平性の観点から外しなさい。」
と言われれば「仕方がないかな」という感じで指示に従えるような気がします。

いままで走ってきた現場で見た中では、審判は権威だから「これは絶対命令だ」みたいな方向で注意される時があるので、なおさらこじれるのではないかと感じます(「コミセール」というのは日本の競技規則に定められる「審判」とは若干異なるニュアンスがありますが、そのあたりはまた別の機会に)。

レースやトレーニングの中で感じるのは季節的には春先の、気温が10℃未満のあたりが微妙なところでしょうか。雨でなければ外したほうが脚の動きに影響が少ない時もあるので常につけたいわけでもありません。

この件については私の中では一旦終わりにします。最後はコミセールの判断であり選手はそれに従うだけなのですが、よりよい判断と指示を望むところです。

追記

UCI Regulations PART 12 "DISCIPLINE AND PROCEDURES"に含まれるペナルティ表には

3.1 Wearing of non essential items (art.1.3.033)
必須でないものを着用する(1.3.033条)

 について

start refused(スタートは拒絶される)

というのがあり、これが転じて「禁止」という言葉になったと思われます。

GP-mistral Season 2014 第3戦

2014年12月7日・吉見総合運動公園
MASTER-40 14位(出走17名・完走17名中・走行91%)

年内最終戦、起きた時に疲れが溜まっていて内心「休みたい」と思っていたのが裏目に出た結果となってしまいました。

いつも通りローラーを回してエンブロケーションオイルを塗って入念に準備をしていたら召集時間に遅れてしまいました(見える場所に時計を置いておかないと駄目ですね)。

この日の2レース目はMASTER-40・MASTER-50になるのですが、MASTER-50の後ろに並ぶように指示されました。それでも走らせてもらえるだけマシなので焦らずにスタート。

最初のシケインを超えて砂利区間を過ぎると小さな橋になるのですが、自転車1台がやっとなのにここに一気に集中して半分ぐらいは渋滞して、渋滞解消に待つこと10秒ぐらい。

今回のコースはオーガナイザーの大山さんが珍しくこんなことを事前に書かれていたからか、高速化するレイアウトでした。

「機材を使うスポーツ」である以上、メカトラなどの発生は想定内ですが

毎回レースで自転車が壊れるようなコースは、はたして「良いコース」なのか?

シクロクロスのコース一考 | equipe mistral

 たぶんシケイン以外は降りる必要がない感じでした(バニーホップで越えらえる方には階段シケイン意外はほぼ無問題でしょう)。泥も無し。いつもはエグいキャンバーも限りなく緩やか。

それでも冬の吉見の、寒さで固くなった地面はパワーがないとどうしようもない感じでなかなか前に追いつけません。前の選手との差を広がらないようにキープすることを心がけて、珍しくダンシング多用で走りました。

弱りつつも最後に下ハンドルを握って前を走るMASTER-50の方をゴールで刺したりで、そのあたりは今回のコースの恩恵でしょうか。

 

次回は時間の管理はしっかりやります!

夢がひとつ

Rapha野辺山高原シクロクロスレース2014、今回の個人的メインは実は自分のレースでは無かったのです。昨年からの1年越しだったのは子供のデビューのほうでした。

土曜日にもマスターズのレースはありましたが、子供優先(というか久々の家族旅行)で半日移動に費やしました。

4:00に起こせば自分のレースのための準備は出来たけど、3歳児にそれは無いかな、ということで家を出たのは土曜日の8:00過ぎでした。

途中でトイレ休憩などをはさみつつ、野辺山についたのは13:00過ぎでした。朝からの激しい雨も上がってちょうどいいタイミングでした。ご無沙汰していた皆さまにご挨拶しつつも子供の興味はもっと別のところで、ピットレーンのほうに移動したときに見えたトランポリンでした。

ちょうどUCI Elite Womenの最中だったのですが…

f:id:takeoekuni:20141129141921j:plain

子供には関係ないわけで。

f:id:takeoekuni:20141129141518j:plain

トランポリンをひととおり楽しんだあと、UCI Elite Menの最初の1周を観戦して、宿へ移動して土曜日は終わりといったところでした。

日曜日は自分のレースの都合でひとりで先に宿を出発して、家族には別行動をお願いしてゆっくり出てきてもらって現地で落ち合いました。

夏前から少しずつランニングバイクに慣れさせていってしばらくすると自分で気づいて上達していってくれたけど、予行演習のある保育園の運動会とは違いぶっつけ本番なのでどうなるか少し心配でした。でも自分のランニングバイクを見つけると「おとうさん、じてんしゃであそぼうよ。」と言ってくれて、それも杞憂に終わった感じです。

自分のレースをこなし、洗車などの後片付けをして、個人的メインイベントのキンダーガーデンクラスの招集場所へ家族で移動しました。公園デビューのような感じでしたが、周囲が普通におとーちゃん・おかーちゃんしてたので安心しました。

がらぱさんの説明のあと、自転車に乗っている子から順番にスタート。

f:id:takeoekuni:20141203214646j:plain

本人的にはいきなりな状況に少し混乱しつつも淡々と前へ向かって走っていって、初めてのシケインもちゃんとかついで超えて無事ゴールしてくれました。

f:id:takeoekuni:20141203211434j:plain

(写真は古江さん@frekzhrより。個人的にオブセッショナルな1枚をありがとうございます。)

ゴールして、完走賞のチョコレートのメダルを受け取ったらうれしくなったようで、「ぴょんぴょんするの」と言ってまたトランポリンに行きましたが。

子供が出来ると乗る時間は激減する話は人生の諸先輩にいろいろと教えていただいてましたが、自分の子供の頃には無い親子で楽しめるリソースの恩恵を受けることができました。

帰りも子供の時間優先で気ぜわしくご挨拶もほどほどに失礼させていただき、渋滞が始まる前に上信越道経由で17:00には帰宅できました。

何ら他愛のない、自分の中だけのちょっといい話ですが読んでいただきありがとうございます。

Rapha野辺山高原シクロクロスレース2014

f:id:takeoekuni:20141130103740j:plain

(写真は@ratsCRZさん。ありがとうございます。)

2014年11月30日・滝沢牧場
CM2 18位(出走59名・完走58名中・走行80%)

昨年は諸事情でキャンセルしたのですが、今年は万難を排してようやくこの素敵なレースを走ることが出来ました。

毎度のことで練習をする時間は無く、直前の木曜日にアレルギー性鼻炎の症状が出たため非常に辛くぶっつけな感じですが、11月に入って3レース目なのであまりあせらずに、日常の中での動作がぶれないように過ごしておきました。


早めに目が覚めたこともあって、駐車場の場所に影響しそうな感じだったので、宿の朝食をキャンセルして早めに会場へ。

受付を済ませて試走へ。初日の土曜日の朝に雨が降った影響もあって、コースコンディションはひたすら泥。スタート地点の舗装路以外は基本的に泥です。泥か舗装ということがわかったので、試走はスタート前のトラブルを回避するためにコースの形を覚えて2周で終了としました。泥であることを除けばコース幅も広いのでラインはたくさんとれる感じがしました。

8時半に別行動の家族と落ち合ってレースのスタートまで時間があるので子供と遊んだり応援などをしつつ9:30から周辺の道路を使ってアップをすませました。

今回は初ワンピースでのシクロクロス。膝出しもしたいのでRaphaのエンブロケーションを塗っておきました。

招集は10名単位でスタートゾーンへ。グリッドも自由なので、スタート時のトラブル回避のために左側に位置しました。

スタートしてホールショットでとりあえず先頭集団後方あたりをキープしつつ、コースの西端まで舗装路を無理なくこなし、さっそく泥遊び開始といったところ。牧場の、牧草を植えるために手入れをしてある土が泥になっているのでよく粘る感じでした。
乗れるところまでは乗って、進まなくなったら即座に降りて担いで泥の付着を避けるのが今回のテーマといったところ。

朝の試走で空気圧は計らずに走ったのですが、泥で意外と乗れたので今回は深く考えずそのまま走りました。レース中も思ったより乗れている感じ。ハンドルの角度をしゃくっているので、どちらかというとハンドルを引っぱって前輪を浮かせ気味にコントロールする感じでした。

前橋で強かったPTTの佐藤さんが思った以上に弱っていたようなので、今回は遠慮なく先に行かせてもらいつつ、バギーコースの対面になるあたりで前とのタイム差を計りながら2周回を淡々とこなしましたが気温が低いからハンガーノック気味に。20分近いから膠着してもおかしくない感じです。ここで判断ミスで泥の上で担がずに自転車を押してしまったのが仇となりました。
シケインで担ぎ上げると明らかに15kgはある感じ。シケイン越えるのに「どっこいしょ」って感じになってしまいそのあたりから数名に抜かれてしまいました。

最終周回は「早く終わって欲しい」感じでした。

なんとかゴールに辿りついて、同じあたりで競っていた方と握手してレースを終了しました。

今回は関西や中京方面から、普段はインターネット上でのお付き合いのみの方もたくさん来られていたからか、あちこちでたくさん名前でご声援をいただけたのが励みになりました。

突然まとめて参戦となったシクロクロス、次の日曜日のGP-Mistralでひと区切りなので頑張ります。ありがとうございました。

着衣規定に思うこと―2014年・冬

選手登録をしてからずっと疑問だったことを。

ウェアについて、競技規則には含まれないことで、実際のレースの現場で変に厳しいことを言われる場合があります。

まずは長袖の問題。UCIの競技規則のJCF版より該当の箇所を抜粋します。

SECTION 3: RIDERS’ APPAREL
Section 3 競技者の衣服
1 General provisions
1 総合規定

1.3.026 When competing, all riders shall wear a jersey with sleeves and a pair of shorts, possibly in the form of a one-piece skinsuit. By shorts it is understood that these are shorts that come above the knee. Sleeveless jerseys shall be forbidden.

競技時において,競技者は,袖付きのジャージと短いパンツ,あるいはワンピ-ス形式のものを着用する.短いパンツについては,ひざ上までのものが短いパンツと解される.袖なしは禁止する.
UCI CYCLING REGULATIONS / JCF EDITION 2014YY)

  JCF競技規則にはこうあります。

第3章 競技者の装備
第8条
(装備)
競技者の基本的装備については,UCI規則に準じ,以下のとおりとする.
1.競技者は,袖付きのジャージと短いパンツを着用する.ひざ上までのものが短いパンツと解される.ワンピース形式も認められるが,袖なしは禁止する.マウンテンバイクのダウンヒルとフォア・クロスの場合,防護用レギンズを着用してよい.

(JCF競技規則集2014年版)

 具体的に長袖や半袖については何も触れられていません。
地区車連主催の普及大会で冬場のレースだと何も言われませんが、何故かチャレンジサイクルロードレースなどのJCF管轄で行われるレースになると、長袖を着用することが禁止されている場合が多いです。

JBCFの場合だと、ジャージの登録は半袖で行っているから長袖は駄目だと。
さらに不思議なことに、トラックレースやタイムトライアルでの長袖のワンピースは一度も咎められたことがないのです。

 

次にアームウォーマーとレッグウォーマーについて。

まずはUCIの原文。

1.3.033 It is forbidden to wear non-essential items of clothing or items designed to influence the performances of a rider such as reducing air resistance or modifying the body of the rider (compression, stretching, support).
空気抵抗を減じるように競技者能力に影響をあたえるため,あるいは競技者の身体を強制するため(圧迫,引張,支持)の,付加的な衣類または物を着用する事を禁じる.

Items of clothing or equipment may be considered essential where weather conditions make them appropriate for the safety or the health of the rider. In this case, the nature and texture of the clothing or equipment must be clearly and solely justified by the need to protect the rider from bad weather conditions. Discretion in this respect is left to the race commissaires.
衣類あるいは器材は安全あるいは競技者の健康のために気象条件が求める限りにおいて必須のものとなりうる.この場合,服装あるいは器材の種類と生地は,競技者を悪天候から護る必要性により明白かつ単に正当化されるものでなければならない.この点の裁量はレース・コミセールに任せられる.

UCI CYCLING REGULATIONS / JCF EDITION 2014YY)

 続いてJCF競技規則より。

6.空気抵抗を減じるなど競技者能力に影響をあたえるため,または競技者の身体を強制するため(圧迫,引張,支持)の,付加的な衣類または物は禁じる.

ロードおよびマウンテンバイク・レース中に袖付きのジャージと短いパンツに加えて衣類と上衣または器材を着用することは,安全あるいは競技者の健康のために気象条件のみにより必要なものと認められる.
この場合,競技者を悪天候から護るという明白な観点のみにより,服装または器材の種類と生地は正当化されうる.この判断はレース・コミセールに任せられる.
(JCF競技規則集2014年版)

 これも地区車連の普及大会で注意をされた話は聞きませんが、何故かJCF管轄のレースになると、「きょうは着用していいです」「きょうは禁止です」「アームウォーマーは使用できますが、レッグウォーマーは禁止です」と言われます。JBCFは「レッグウォーマーはJCFのルールで禁止」とガイドに記載しています(禁止って…)

寒いのに膝を出して走れ、的なことにかなり戸惑いました。「コミセールも短パンで執務していただいてよいんですよ」って思いつつ。
改めて競技規則を比較すると、たぶん最後の「レース・コミセールに任せられる」の部分の解釈を間違っているのでは、と思いました。英語の原文の"Discretion in this respect is left to the race commissaires."の"this"は冒頭の"Items of clothing or equipment may be considered essential where weather conditions make them appropriate for the safety or the health of the rider. "を指していると思うのですが。

つまりレース・コミセールが使用の許可を出すというわけではなく、「競技者の健康のために気象条件が求める限りにおいて必須のものとなりうる」かどうかを判断しなさい、ということではないかと。気象条件が求めていない、他の不正のために使っているかどうかの判断を。

寒いのに規則上で禁止されていないものをあえて禁止されてしまう点については、今後改められたいと思います。

海外のレースでそんな話は聞いたことがない、とよく耳にします。

何よりも選手育成の観点からすれば、ベストなパフォーマンスができる要素としてウェアの選択は含まれているわけで、普段から実践できなかったり、素材についての知識や自分の基準が持てないままさらに上の世界に挑むのは損ではないかと思うのです。

 

(12月18日追記)

後日談を書きました。こちらもお読みいただけると幸いです。

着衣規定に思うこと―2014年・冬の続き - takeoekuni's diary

GP-mistral Season 2014 第2戦

2014年11月16日・ヤマダグリーンドーム前橋駐車場特設コース
MASTER-40 14位(出走25名・完走22名中・走行90%)

GPミストラルも今季第2戦目で、前橋での開催。会場はヤマダグリーンドーム前橋駐車場特設コース。
予定よりも早めに出発して駐車場で少し仮眠をとりましたが、外気温4℃でアイドリングを止めてエアコンが切れてしばらくするとさすがに寒かったです。

受付を済ませ、グローブは忘れたので軍手をしてまずは2周を試走。コースは岩神緑地のBMXコースのテーブルトップと一部砂地という構成。使っているVittoria Cross XL Pro(完成車で買ったときについてきたのそのままです)の推奨空気圧は3.0bar以上ですが先週の幕張のパンクの一件があったので前輪2.6bar・後輪2.8barで
砂のところはとてもじゃないけど滑ってしまうので、前輪2.4bar・後輪2.6barに下げて再度試走してみたら走れたのでこれでいくことに。この0.2barの差が大きいから常に携帯できるプレッシャーゲージは大切。
あとは上手い人の後ろで試走して細かいところのラインどりなどをチェックしておきました。シクロクロスは課題テストのように思っていて、雑に走るよりも各セクションに対するスキルがこなせてからのような気がしています。

体幹を意識しながら久しぶりにローラーでアップしてから召集場所へ。思ったよりも気温が上がったのでグローブは無し、素手で勝負。今年は大会へのチーム登録をしていなかったので最後尾スタート。

スタートしてすぐに後方のMASTER-50の速い方には譲ってあとは遅くて落ちてくる人と数回ハスりながらも最初のコーナーへ。砂地は前が降りると詰まってこちらも降りて押さざるを得なくなる感じ。それよりも1組目のJE-3で削れた地面が乾いた空気と相まって砂埃がすごくてつらい。

折り返しを含む4連続シケインも前がつまり気味なので順当に。そして今回の肝はテーブルトップ区間になりそうかな、ということでここで少し頑張って数名を抜くことに成功しました。プッシュプル楽しい、って感じでこのあたりの経験があったのは大きい。

ある程度ばらけて膠着状態になるとあとはエンジンの非力さが泣ける感じでした。細かい隙間時間はあれどまとまった練習時間が今はとれないので仕方がないのですが。

今回は目標としたノーミスに近い走りは出来たのでよかったです。せっかくなので最終周回のテーブルトップだけ僅かに飛んでおきました。

ご声援ありがとうございました。

(追記)

前述の課題テストの部分はキッズレースのあとの、JE-1などの区分で写真を撮りつつ日本のトップクラスの走りで答え合わせをしておきました。

JE-1優勝の山本和弘選手の走りとレジェンド・小坂正則選手を比較しつつ、何があると速いのかのあたりも探ってみました。

そのあたりはまたそのうちに。

f:id:takeoekuni:20141119104357j:plain

写真は春日部写真店様より。いつもありがとうございます。