各団体から来年のレースカレンダーの暫定版が公開されたので、個人的整理を兼ねてGoogleカレンダーに登録してみました。
これを公開した時点では12月のページからになりますが、2018年1月以降に移動すると表示されます。
JCFの事業予定ではTBC(確認中)になっているスケジュールのうち、UCIのカレンダーに登録されているものは含めてあります。
いわゆる草レースなどは登録しないつもりですがどこまで含めるのかはまだ迷っています。地区車連の予定は判明次第随時更新してみたいと思います。
各団体から来年のレースカレンダーの暫定版が公開されたので、個人的整理を兼ねてGoogleカレンダーに登録してみました。
これを公開した時点では12月のページからになりますが、2018年1月以降に移動すると表示されます。
JCFの事業予定ではTBC(確認中)になっているスケジュールのうち、UCIのカレンダーに登録されているものは含めてあります。
いわゆる草レースなどは登録しないつもりですがどこまで含めるのかはまだ迷っています。地区車連の予定は判明次第随時更新してみたいと思います。
伊豆ベロドロームで開催されたTRACK PARTY 2017を観るために修善寺まで出かけました。開催の発表からあまりにも情報が少なく直前まで迷っていたのですが、前日のリハーサルの動画を見て行くことを決めました。
今回はシャトルバスが修善寺駅だけでなく、三島駅や伊東駅の発着が設定されていたので伊東駅からアプローチ。
開演(この言葉がしっくりくる)も15:00だったため、子供と遊んで家族で朝食を食べてから、池袋駅始発のスーパービュー踊り子号で乗り換えなしでのんびりと伊東駅へ。
いわゆる選手権的なものだと朝も早いため始発に間に合うように起きて家の中のこともすっぽかしてみたいな感じで、家族から敬遠される要素しかないのですが、朝少し余裕があるというのはすごく大切だと実感しました。
お昼過ぎに到着した時には最前列がかなり埋まっていたのですが、4コーナー寄りを確保できたので、あとは座って観るだけ。
プログラムはスプリント、ケイリン、スクラッチ・レース、テンポ・レース、エリミネーション・レースと余興がいくつか。レースといってもショーアップされたいわゆる興行の類になるのですが、選手どうしが楽しんでいるのが感じられたのがよかったです。
最初に選手の紹介から始まり、スプリントとケイリンの勝ち上がりをエンデュランス系の競技をはさみつつ盛り上がるような流れでした。そして常設の照明ではなくスポットライトなどの照明装置で必要な箇所を照らされるので、俄然盛り上がります。
今回はあまり細かいことまでは言及しません。写真から何かを感じてもらえれば幸いです。
7月9日にPrince Tomoihto Memorial World Grand Prix 2017 Japan Track Cup II(第4回寛仁親王記念ワールドグランプリ国際自転車競技大会・2017ジャパン・トラック・カップ II)の二日目の観戦のために伊豆ベロドロームへ出かけました。
今回で4回目となるこの大会、以前から一度は観たいと思っていましたが観戦できる機会が訪れました。
しかし修善寺まで行くとなるとまる一日時間を割かないといけない。それでもできることなら外出している時間を普段の日曜日に割くことができる時間の中に納めたいと思い、いろいろと調べた結果、今回は網代駅まで電車で移動してそこからタクシーで現地に赴きました。
(東京から三島へ回り修善寺駅を利用する場合より、片道で30分ほど早く移動できるようです。)
屋内の自転車競技場というのは本当に快適で、真夏の日差しもなく空調が整った空間で椅子に座って観戦できます。
この日行われたレースは:
と、ざっとこんな感じ。
女子エリート・オムニアムを挟みつつ、競輪の短期登録制度で世界選レベルの選手が来日してその一環で参加している男子エリート・スプリントと、2020年の東京オリンピックの種目に決定したマディソンに加えてジュニアのレースも観られる好プログラムでした。
あまりに早く着いてしまい無事に一番に入場したのですが、寛仁親王を記念した大会のため彬子女王が来られるため来賓席でパーシュートライン付近は立ち入りが制限され、そしてそのフィニッシュライン側寄りの一番いい場所は地元の方の招待席となっていて一般の観客は入れませんでした。
入口がバック側にあり、観客席のフロアに上がった途端区切られた席を観て(しかもコーステープという安易な方法で)、とても残念に思いました。
(遠くからお金をかけてきたけれど冷遇されているような気すら感じられました。)
それでもフィニッシュライン前は座れるようだったのでそこで観戦することにしました。
最初はスプリントの予選の200mフライング・タイム・トライアルから。3走目のマティウス・ブフリ選手が走り終えたあと、突然の中断。
何かと思ったらフィニッシュラインのセンサーが不調な模様でした。その場で剥がして交換して再開。
予選の一番時計は最後に出走したデニス・ドミトリエフ選手。ずっとファインダー越しに全ての選手の走りを同じフレームの中で観ていて思ったのですが、スプリンター・レーンに駆け下りる初速がすでに速い。
予選止まりだったのですが、あえて取り上げておきたいのはヘジャーブをウェアの下に着て走ったイランのファテメ・ファダヴァンドゥ選手。
女子の予選もロシアが。アナスタシア・ヴォイノヴァ選手が一番時計。
今一番注目の日本の女子の中長距離の選手3名(鈴木奈央選手・橋下優弥選手・中村妃智選手)が参加する種目だったので一目観たい気持ちが非常に強かったのでした。
全員で8名という小人数でのレースでしたが鈴木選手・橋下選手・中村選手で上手くローテーションできる場面も多く最後に橋下選手が飛び出し1位でフィニッシュ。
前田佳代乃選手・太田りゆ選手・小林優香選手が予選を通過したのですが、個人的に注目だったの今年頭角を表してきた太田選手。
韓国はナショナル・チームではなくDaegu City Cycling Teamが参加。写真で先行するのは太田選手と対戦したチェ・スルギ選手。
小林選手を下したキム・ウォンギョン選手。
短期登録制度での来日がメインのため、オランダの選手のホルダーは他のチームが代理で対応。
脇本雄太選手と新田祐大選手はホーム側でも駆け引きを。慣例的には最初の周回のバック側でしか観れないのでちょっと得をした気分。
アレクサンダー・シャラポヴ選手は第1回戦で落車してしまい再レースに。ダメージがあったのか獲れず、第2回戦を前にテオ・ボス選手を一瞥。
スクラッチ・レースを1位で終え、集中してテンポ・レースに挑む橋下選手。
グレース・パン・チンゼン選手が1本目4本目まで先行していきましたが抜け出したのは中村選手。細かく1本ずつ獲るのでなくラップを成立させるために果敢なアタックを。
トラック競技は何m先行できたか、また残り何mで追いつくかが目視でわかります。250mのトラックなら1/4周差を広げれば62.5m、半周になれば125mというふうに。中村選手が広げていく距離を確認しながらこれはほぼ成功するだろうと観ていると集団から脱落した選手を広い見事ラップを達成して20ポイントが追加され1位に(ラップ達成まで常に先頭を走っていたので周回のポイントも11ポイント獲得していました)。
7.5kmだと30周回で実質ポイントを獲得できる周回は26なので、改めてテンポ・レースはラップを目指すべきレースなのだなあ、とつくづく思いました。
周囲が鈴木選手のファンの方ばかりだったのですが、構わず拍手してしまいました。
しばしの休憩を挟んでスプリントは1/2決勝へ。太田選手はヴォイノヴァ選手と。
しかし太田選手は第1回戦の最終周回で3コーナーと4コーナーの間でスプリンターレーンから落車。残念なことに担架で運ばれ再レースを走ることが出来ず、第2回戦はヴォイノヴァ選手の不戦勝となりました。
それにしても「何故ここで」と思ったのですが、この付近は落車で補修した箇所も多く滑りやすいのでしょうか。2020年までには一度張り替えるのでしょうが、何か残念な感じです。
落車後の走路のチェックの様子を撮っていたのですが、かなりの修復跡が見えます。
お昼を回って少しずつ来賓席以外の客席も埋まりつつある中、ちょうど日本競輪学校の生徒の方が数名すぐ前の席にきたのですが、 流石というか熱心にギア比のチェックを。「すげぇすげぇ」って盛り上がってました。
いきなりテオ・ボス選手とドミトリエフ選手という世界選やワールドカップ並みの対戦が。
この勝負、ドミトリエフ選手が2本とも獲って決勝へ。写真で振り返ってみると余裕の表情といった感じ。
もうひと組は脇本選手とサム・ウェブスター選手。こちらは2本ともウェブスター選手が獲って決勝へ。写真で振り返るとウェブスター選手は顔の角度が水平を保ちつつ走る感じなのだなあ、と。
こちらは予選は行われず決勝から。イン側からタイ、香港、日本の各2名の選手が出走。こちらは一番アウト側からスタートの中野慎詞選手。
先導がつく周回では後方に位置する形になりますが、先導が離れたタイミングで梶原選手が一気に先頭へ。先頭をキープしたまま一気にフィニッシュまで駆け抜け優勝。
(これを書いている現在、インターハイでの落車の影響で療養中ですが早く良くなって欲しいものです。)
女子のジュニアカテゴリーはポイントレースでした。こちらは池上あかり選手。
イン側からスタートするのは山口伊吹選手。
10kmなので40周回。ポイント獲得が可能なのはラップを除けば4回というのはちょっと物足りない感じもします。6名が参加したのですが、フォジカル面では池上選手と山口選手が一歩抜きん出た感じで、ラップも達成しつつ後半へ。
序盤でタイのカンヤラット・ケストーンラン選手が落車してしまい終盤まで倒れていたのですが、なんとか復帰して走り出しました。しかしその途端、いきなり先頭を引き始め、最終周回のポイントも獲得して3位に入賞したのはちょっと微笑ましかったのでした。
(マカオのオゥ・ホイアン選手も同ポイントを獲得していたのですが、着順で入賞できなっかたのでした。)
フィニッシュラインの近くにいたので、フィニッシング・ジャッジさながら最後尾の通過の様子も見ながらの観戦となりました。この種目はこの付近の席で観戦するのが面白いのかもしれません。
1本だけ「これは際どいけどどうかな」と思った時があったのですが、すかさずプレジデント・オブ・コミセール・パネルの松倉氏が緑旗が上げられ"No Elimination"となりました(観ていた側もちょっと安心できました)。
フィニッシュは鈴木選手と橋下選手との対決となり、鈴木選手が1位を獲得しました。
太田選手が落車で出走できなかったため、前田佳代乃選手が3位に。
この時点で午後2時を過ぎていたのですが、未だ来賓席は空席のまま。そしてヴォイノヴァ選手とキム・ウォンギョン選手との決勝・第1回戦が始まったところ、ようやく彬子女王がご来場になり、招待席の方々が一斉に起立し始めました。球技であれば中断は可能ですが、自転車競技の中でも中断がほぼ無理なスプリントの真っ最中というタイミングの悪さ。
しかし彬子女王が席に案内されたのと、選手が最初の周回のホーム側へ戻ったところという絶妙なタイミング重なったところでスターターの藤森氏が静止を呼びかけ、一瞬ですが上手く中断へ持ち込みました。
2本ともヴォイノヴァ選手が獲り優勝しました。
男子エリートは2本ともドミトリエフ選手が獲得して優勝。お馴染みのポーズも観れました。
女子エリート・オムニアムは最終種目へ。ここまでの獲得ポイントは鈴木選手が116ポイント、橋下選手が112ポイント、中村選手が110ポイント、マレーシアのジュパ・ソムネット選手が102ポイント。この4名の争いになりそうな雰囲気。
知人が多く駆けつけていて余裕の雰囲気の鈴木選手。
集中して挑む中村選手。
10kmということは80周回ではあるけれど、ポイント周回は8回と考えるとそうチャンスは多くないと思います。ポイント・レースはローテーションのタイミングが合わないと力があってもスプリントに絡めず「カモられる」こともあります。
鈴木選手・橋下選手・中村選手ともローテーションはよい感じ。ソムネット選手も上手く合わせてきていました。
そして鈴木選手が全ての周回でポイントを獲得し優勝!
最後はぜひとも観たかったマディソン。今回は10組20名の出走とあって見応えもありました。
贔屓目で観ていたのは、途中で降りてしまったけれど最初からポイントを獲得した京都産業大学の吉岡衛選手と中井唯晶選手のペア。
オーストラリアのサミュエル・ウェルスフォード選手とケランド・オブライアン選手のペアは肩をどうにかしてしまうのでは、と思えるほどの捻りを加えたスリングで余裕が感じられるほど。
以下、タッグの瞬間の写真をいくつか。
マディソンへの思いを込めたチーム名のCS Slinger、新村穫選手と沢田桂太郎選手のペア。
日本競輪学校で目下鋭意訓練中の橋下英也生徒と小林泰正生徒のペア(あえて生徒と表記します)。
今年の日本ナショナル・チャンピオンの一丸尚伍選手と近谷涼選手のペア。
愛三工業レーシングチームの原田裕成選手と法政大学の荒井佑太選手のペア。
そして優勝はウェルスフォード選手とオブライアン選手。
第1回戦と第2回戦はオムニアムのポイント・レースやマディソンの前だったので時間軸的は前後します。
第1回戦はボス選手が、第2回戦は脇本選手が獲り第3回戦へと。第3回戦はボス選手が先行しそのまま最終周回へ。しかし第4コーナーで脇本選手が並び、最後は差し切って3位を獲得しました。
お互いを讃えあう両選手。
コミセールの方々の努力が実り、時間通りの進行で16:00までには全ての競技が終了しました。これは本当にありがたいこと。19:00過ぎには無事に帰宅できました。
以下、個人的メモ。
今回は照明を全て灯していたお陰もあるのですが、伊豆ベロドロームは観客席側からは選手が逆光になるので露光補正+1で撮影してみました。あとは招待席の方が一番前で立ち上がってスマートフォンで撮影されていてそこに被ったものがあったので、やっぱりいい席で観たいなあ、と。招待席も全て埋まるわけではないので、そのために区切るのであれば高い位置とか4コーナー寄りに設定してするべきでは、と思いました。
トラックの世界選手権大会を観戦しに香港に行ってきました。そんな話を書いています。
4月16日、昼。
将軍澳は飽きたのでまた坑口へ。晴れてきて日差しが強くなり、それに蒸し暑い。
しかし見事にお昼どきでどこも混み始めている雰囲気も感じつつ、それにそろそろこちらの食事に飽きてきている感じもあるので、結局TKO Gatewayの麥當勞(マクドナルド)へ。
隣の吉野家は日曜日のお昼ということもあって列もできているけれど、マクドナルドは空いていました。そのあとしばらく坑口駅の周辺を散策。このあとSession 10を観たら帰国かあ、という寂しさみたいなものよりも、久しぶりに完全に世の中から隔離されている一瞬の自由さみたいなのが心地いい感じ。
あと働き盛りの人中心の住宅街、ということも危険を感じるような場所ではなかったです。
歩いているうちに坑口文曲里公園という、ちょっとした庭園のような公園へ。インドネシア系の女性の方がたくさんいて、昼から地べたに座っておしゃべりをしたりスマートフォンでビデオ通話をしていました。いわゆるメイドで出稼ぎに来られている方たちのようでした(そういえば将軍澳のホテルの裏の公園はフィリピン系の方が多かったような)。
かなり時間があったので單車館の横のベンチで時間をつぶしてから入場しました。
入場するとちょうど上野みなみ選手がポイントレースに向けて試走をしていました。
そして、客席の通路に並ぶたくさんの太鼓。入場する際にでんでん太鼓をいただいたのですが、これから演奏するので合わせて叩いてね、ということのようでした。
Session 10のみ、オープニングの参加国の紹介は太鼓の演奏に合わせて行われました。
日曜の午後、大会もこれで最後なので俄然気持ちも盛り上がるというものです。
まずはスピード感のある競技、ケイリンから。
フィーチュアしたいのはナショナル・ジャージに合わせたネイルのベルギーのNicky Degrendele選手。
第1ヒートからはVogel選手、Bayona選手、Degrendele選手が、第2ヒートからはMorton選手、Braspennincx選手、Krupeckaite選手がそれぞれ決勝へ駒を進めました。
250mバンク特有の密度感が力強くていいです。
Women's Keirin Second Round Results
女子ポイント・レース25km
間近には来ませんでしたが、オランダのKirsten Wild選手。
イタリアのGiorgia Bronzini選手。
香港の楊倩玉(Yang Qianyu)選手と日本でもお馴染みの黄金宝コーチ。
日本からは上野みなみ選手が参加。
2回目のポイントはBrozini選手(Wiggle High5)・Wild選手(Cylance Pro Cycling)・Cure選手(Wiggle High5)・Delzenne選手(Lotto Soudal Ladies)らによる女子ロードレース好きな人向けの対決でした。
そしてこの二人、Barker選手とHammer選手の動きが強力でした。
大型ディスプレイのポイント表示までの反応がいまひとつだったのは、選手的にも辛かったのでは。
上野選手は途中バック側で接触して落車するも挽回しようとアメリカのSarah Hammer選手とラップを試みていました(落車のダメージが大きかったようで残念です)。
優勝はラップ2回と満遍なく先頭通過で大量得点を決めたイギリスのElinor Barker選手。
Women's Points Race Final Results
男子1kmタイムトライアル(決勝)
出走順では最後ですが、短期登録制度で日本の競輪も走るFrançois Pervis選手の予選のタイムがよかったので期待しながら観戦しました。
スタート前に集中するPervis選手。
そして常に1番時計を刻みながらフィニッシュへ。
そして最後まで全く乱れることなく見事優勝!
Dmitriev選手同様、今年の来日が待たれます。
Men's 1Km Time Trial Finale Results and Final Classification
女子ケイリン(7位〜12位決定戦)
7位〜12位決定戦はペーサー離脱後、韓国の이혜진(Lee Hyejin)選手が先行するもオランダのLaurine Van Riessen選手と李選手が飛び出し、Van Riessen選手が最後まで逃げ切りに成功し7位となりました。
本命・Vogel選手のサドル下にはオンボードカメラが。テレビ中継に対応できるように独自開発のものを使用しているようです。
こちらはレンズ穴が見えないので重量を揃えるために付加されたモックでしょうか。取り付け用のバンドとフレームの成形が合わないのでビニールテープで補強されているようです。
レースはDegrendele選手を先頭にVogel選手はすでに二番手に。ペーサーの離脱後にVogel選手が先頭を維持し最後まで踏み切って優勝。
ドイツ国旗を渡されウィニングランをしながら喜びをあらわにするVogel選手。
UCIのアスリート委員会の投票で委員に選出されたニュースやスプリントと合わせて二回も優勝するところを観てすっかりファンになりました。
Women's Keirin Results and Final Classification
男子マディソン50km
そして最後は男子マディソン50kmは200周回。
最後の間近で観る選手はオーストラリアのCallum Scotson選手。
そしてイタリアのSimone Consonni選手。
香港ではフライングスタートでフェンス側に選手が来るというのはサービスとしてそばに来ているように受け止めれているのか、スタート間際でもセルフィーのお願いをしている人がいて面白かったです。ポーランドのDaniel Staniszewski選手はそんな突然のセルフィーの依頼にいやな顔をせず快く応じていました。
レースはベテラン、オーストラリアのCameron Meyer選手とScotson選手のペアが50周回まで着実にポイントを獲得。そして50周回を終えたところからベルギーのKenny De Ketele選手・Moreno De Pauw選手のペアは強力なハンド・スリングでラップを試みようと展開。それに続くのはフランスのBenjamin Thomas選手とMorgan Kneisky選手のペア。
前に生でマディソンを観たのは昨年のアジア選手権だったのですが、その時よりも遥かに速いスピードでこれは面白い!と思ってやや前のめりで観戦していたのですが、客席の多くの方が黙りこんでしまっているような重い空気を感じました。
香港の梁峻榮(Leung Chun Wing)選手と梁嘉儒(Leung Ka Yu)選手のペアが交代のタイミングを逃し順位を下げ始めたことと、どうやらマディソンを初めて観戦した方々が多く、先頭を見逃してしまっているようでした。
特に私の座っている左側の1ブロックの方々は服に"HTK Premium"というシールを貼っており、大会スポンサーでもあるHKT 香港電訊(香港テレコム)の招待だったようで、もしかしたらトラック競技そのものも初めてのような雰囲気も感じられ途中で完全に退屈しきっていました。
初めて観戦するのであればまずは先頭を追っておく、というのは大事な気がしました。
レースは常に前へと展開。130周回を終え、ベルギー組のスタミナが途切れたところからオーストラリア・ペアとフランス・ペアが巻き返しを開始。
その後アイルランドのMark Downey選手・Felix English選手がのペアが最後の力をふりしぼるように180周目を先頭で通過。
最終的に満遍なくポイントを獲得したフランスが優勝。
そして表彰式。
これで全ての日程が終了。
少し日本からは離れているけれど、日曜日の午後は熱く過ぎ去りました。着いて最初のSession 5を観た時にも感じましたが改めて「とにかく、来てよかった」と強く思いました。
会場を後にし、ごいっしょできた皆さまとお互いにその場をいっしょにしたお礼と観戦の労をねぎらい、荷物を引き取りひとり来た時と同じE22A路線のバスに乗って香港国際空港へ。
日が傾きつつある中、高速道路から見えた香港の中心部の街並みに心の中でお別れを。
空港に着き夕食を済ませ、香港エクスプレスのカウンターでチェックインをお願いするとオーバーブッキングなので明日にできないかと相談(もちろん強くお断りしましたが)。出発ゲートも未定のチケットを受け取り、出国審査も済ませ、あとはゲートが決まるのを待つばかり。
その間に妻へのお土産を物色したり、残った小銭を使ってみたり。空港でアサヒ・スーパードライの生を提供しているお店が数件ありましたが驚きの69HKD(1,000円強ぐらいとかなり高め)でした。
オクトパス・カードはまた使うと思うのでそのままでよいかな。
待つことしばし、出発ゲートも決まり無事に搭乗。日付をまたぐように深夜便のUO624便で翌朝羽田空港へ到着。月曜日ということで着替えてその足で出社しました。
そんな三日間でした。
長々と書き綴りながら自分でもいろんなことを追体験できてとても楽しかったです。また、毎日読んでいただいた皆さまやそれとなく目について読んでいただいた皆さまに感謝いたします。
ありがとうございました。
トラックの世界選手権大会を観戦しに香港に行ってきました。そんな話を書いています。
4月16日、朝。最終日。
帰国便に乗るまではあまり気が抜けない一日なので、逆になるべく気楽に過ごしたく。
今朝もどんよりとした天気。朝食はTseung Kwan O Plazaの吉野家へ。和風牛肉麺というのを食べました(麺はインスタントでした)。
毎日外食というのはまあまあきついのですが、将軍澳ではホテルの部屋へ持ち帰れるようないわゆる惣菜などの中食をあまり見かけませんでした。便利店(コンビニエンスストア)もせいぜいサンドイッチを置いていればよい程度。
部屋に戻り、荷物をまとめてチェックアウトをし、キャリーバッグはホテルで預かってもらうことにしました。
会場の周辺をぶらぶらと。サイクリングロードがあるけれど、高層マンションでは自転車を持つことは難しいのかごくたまに乗っている方を見かける程度。ここのサイクリングロードはくつろぎの場になっている感じでした。赤い花はキワタノキかな。
そういえば将軍澳では歩道をママチャリが爆走するとか、公園をママチャリが横切るとかそういう風景はいっさい見かけませんでした。
香港單車館の屋根。近未来風なようで改めて見ると銀色の屋根が昭和40年代っぽくもないような。
建物の裏側には無綫電視の中継車が。側面にはEUROVISIONのステッカーが貼ってあり、力関係みたなものを垣間見ました。
Session 9は10:00からと時間も早く、予選中心の構成だったので出足はいまひとつでした。
第1ヒートは本命・Kristina Vogel選手、第2ヒートはオーストラリアのStephanie Morton選手、第3ヒートは香港の李慧詩(Lee Wai Sze)選手、第4ヒートはコロンビアのMartha Bayona Pineda選手がそれぞれ制し、2開戦へ。
Women's Keirin First Round Results
男子1kmタイムトライアル(予選)
いわゆる千トラですが、実は競技として生で観るのは初めてでした。
1組目のポーランドのKamil Kuczynski選手のみ単独で、2組目からはホーム・バックに別れて二名ずつの出走でした。2組目のフランスのFrançois Pervis選手がいきなり好タイムを出したのでやや前のめりになって観戦できました。
Men's 1Km Time Trial Qyalifying Results
第1ヒートはロシアのAnastasiia Voinova選手、第2ヒートは韓国の이혜진(Lee Heyjin)選手、第3ヒートはウクライナのLiubov Basova選手、第4ヒートはオランダのLaurine Van Riessen選手がそれぞれ制し、2開戦へ。
Women's Keirin First Round Repechages Results
トラックの世界選手権大会を観戦しに香港に行ってきました。そんな話を書いています。
4月15日、午後。
Session 7は16:00前に終わったのでホテルの部屋に一度戻って少し横になってひと休み。椅子に座って写真を撮りながら観戦しているだけでしたが、インプットの多さに体力が必要でした。
起きて、夕食は少し野菜が食べたい、ということでTseung Kwan O Plazaの薩莉亞(サイゼリア)へ。日本と同じくドレッシングをどばどばとかけてはいたけれど、数日ぶりにサラダを食べることができました。
将軍澳に来て感じたのは住宅街にショッピングモールという、いかにも日本的なところだなあ、ということ。言葉の面以外は不便を感じさせないというか(すぐ隣はAEONだし)。便利店(コンビニエンスストア)はセブンイレブンもあったしサークルKもあったし。
違うところがあるとすれば、どの建物も禁煙で、屋外の喫煙所で煙草を吸っている人もほとんど見なかったこと。それとお酒を用意しているお店がほぼ無かったこと。毎日外食なのでいろいろなお店の前にあるメニューを見ていたけれど、旅行ガイドに書いてあるとおりで香港では食事とお酒は別でなんだなあ、と。
お腹も満たしたので再び單車館へ。
女子500mタイムトライアル(決勝)
男子オムニアムIII(エリミネイション・レース)
女子500mタイムトライアル表彰式
男子スプリント(1/2決勝・第1レース)
女子マディソン
男子スプリント(1/2決勝・第2レース)
女子マディソン表彰式
女子インディビデュアル・パーシュート(決勝、3位4位決定戦)
男子スプリント(決勝、3位4位決定戦・第1レース)
女子インディビデュアル・パーシュート表彰式
男子オムニアムIV(ポイント・レース25km)
男子スプリント(決勝、3位4位決定戦・第2レース)
男子オムニアム表彰式
男子スプリント表彰式
LET'S GO!ということで土曜日の夜を盛り上げる盛りだくさんな番組でした。
決勝はロシアのDaria Shmeleva選手が33.282秒で優勝(香港單車館は海抜3mぐらいなので32秒台は難しいのかも)。
Women's 500m Time Trial Final Results
閑話。
この日はまぐれ的に自分の隣が三席空いていました(すでに完売していたはず)。それをすかさず見つけたイギリスのU23女子選手が三名やってきて、勝手に座って観戦しはじめました。
ここは270HKDするプレミアム席なのでそれはまずいのでは、と様子をうかがっていたのですが、たまたま最後まで自分の席であることを主張する人がきませんでした(選手用の席は最終コーナー側の最上段にTeam Seatingが設けてありましたので本来はそちらでの観戦なのですが)。
この話の続きはのちほど。
今回のSession 8で確保した席はフィニッシュラインを超えた最前列でした。なので間近で観る選手はいませんが、全体的を見渡す感じでした。
日本の今村俊介選手。
フィニッシュライン手前で落車がありチーフ・コミセールのRandall Shafer氏から"NO ELIMINATION"の通告が。
エリミネイションは走路いっぱいに広がる傾向にあるのですが、フィニッシュライン寸前で接触が原因の落車が発生しました。今村選手も巻き込まれましたが(接触して落車した選手が今村選手のラインに落ちたようでした)、復帰して9位まで頑張りました。
エリミネイション・レースでの1位はオーストラリアのSam Welsford選手でした。
Men's Omnium Elimination Race Results
先ほどのエリミネイション・レースでフィニッシュラインがひどく損傷してしばし中断。センサーがあるのか、フィニッシュラインの修復作業がTISSOTの方が作業をされていました。
修復後にレース開始。ロシアのDenis Dmitriev選手とニュージーランドのEthan Mitchell選手との第1ヒートはDmitriev選手が、オランダのHarrie Lavreysen選手とRyan Owens選手との第2ヒートはLavreysen選手がそれぞれ1勝しました。
個人的注目のレース。間近で観る選手はいないので注目選手にフォーカス。個人的イチオシのベルギーのJolien D'hoore選手!
レースはイギリス・ベルギー・オーストラリアを中心に展開、というか技術的に乖離がありすぎてその他に機能していたのはニュージーランドとイタリアぐらいでした。
マディソンのハンド・スリングで交代する際に引き上げることができていたのはベルギーだけのように見えました。イギリスでさえも慎重になって失速しそうになることも。
オーストラリアのAlexandra Manly選手は落車に巻き込まれてひどく身体を打ちつけていましたが復帰し、その後ハンド・スリングを試みたペアのAmy Cure選手に突っ込まれてさらに落車という不運にあっていましたが3位に。
2位はイギリスのElinor Barker選手とEmily Nelson選手のペアが、そして優勝は盤石・ベルギーのJolien D'hoore選手とLotte Kopecky選手のペアでした。
ちょうど階段を挟んだ隣側の席が香港在住のイギリス人の方だったようで大きなユニオン・ジャックを用意されていましたが、その中央には星が五つ入っていました。見た目ご高齢な雰囲気で、もしかしたら返還前の香港から住んでいるのかもしれません。
そして香港のチームは応援するけれどでも心はイギリス、といった感じで何かそういったメンタリティーみたいなものがあるように見受けられました。
男子スプリントの話の前に、隣にきたイギリスの女子選手たちの話。まあ普通に体育会系でした。足を走路側の強化ガラスのほうに投げ出すし(ガラス越しに丸見えなわけで、さすがにスターターのChristian Magiera氏も気がついてするどい視線を送っていました)。ひとりはスマートフォンの画面が割れていたし、まあなんというかガサツな感じでした。
時々、香港在住と思われる子供たちが選手がいることを察知して、記念撮影やサインの依頼に来るのですが、まず舌打ちをしてからニコニコと応じるあたりも素が出てて面白かったです。
そして話は男子スプリントに戻りますが、第2レースも第1レース同様にDmitriev選手とLavreysen選手が勝ち、決勝へ駒を運びました。
ちなみにイギリスのRyan Owens選手はグラブでなく素手にチョークでした(イギリスの短距離はこの傾向が多かったような)。
Men's Sprint Semifinals Results
どちらもアメリカとオーストラリアのレース。3位4位決定戦はアメリカのKelly Catlin選手がオーストラリアのRebecca Wiasakに勝ち3位に。
決勝はアメリカのChloe Dygert選手がオーストラリアのAshlee Ankudinoff選手に勝ち優勝。
Women's Individual Pursuit Results and Final Classification
男子スプリント(決勝・3位4位決定戦・第1レース)
3位4位決定戦のMitchell選手とOwens選手との対決はMitchell選手が、決勝のDmitriev選手とLavreysen選手との対決はDmitriev選手がそれぞれまず一勝しました。
3レースを終えてのポイント合計のトップはスペインのAlbert Torres Barcelo選手。
ニュージーランドのAaron Gate選手は4位からのスタートながらも2回ラップを獲得して順位を上げて3位へ。そしてフランスのBenjamin Thomas選手が2位でスタートし、1回のラップと3回目以降のスプリントで堅実に得点し優勝しました。
Men's Omnium Final Classification
ここまで熱く盛り上がったところで最後はスプリント決勝。Lavreysen選手とDmitriev選手の対決はLavreysen選手の先行で始まるもDmitriev選手が2周目後半で逆転し、そのままフィニッシュへ。Dmitriev選手が優勝しました。
競輪の短期登録制度で再び来日される折りにはぜひ観戦してみたいものです。
Men's Sprint Results and Final Classification
盛りだくさんな土曜の夜、全てのレースが終わり表彰式まで観ると日付が変わる寸前でした。
すでに前日にお会いできた知人といっしょにホテルまで徒歩で戻りましたが、自転車競技を愛している方々と過ごせた時間はとても素敵でした。
この日もベッドで横になったらいつの間にか寝ていました。
トラックの世界選手権大会を観戦しに香港に行ってきました。そんな話を書いています。
4月15日、朝。
外はどんよりと曇りだけど雨は降らなさそう。
ホテルの朝食は日本円に換算すると3,000円ぐらいだったし、いろいろお店ものぞいてみたかったので素泊まりにしていました。この日の朝食はTseung Kwan O Plazaの一粥麺というお店に行ってみることに(大家楽系列なので注文システムも同じでした)。
ここのメニューは番号ではないのでとりあえず目についた「香辣碎腩・煎蛋即食麺」を入口横のメニューをスマートフォンで撮影して、写真を見せて指で「これ」って感じで注文しました。ラーメンを頼んだのですが、即食麺という名のとおり麺はインスタント(でも美味しい)。香辣の部分は香椒がまるまる1個入ってピリピリといったところでした。
Session 7は12:30からなので、その間にお土産探しついでの散策へ。地下鉄で銅鑼灣(Causeway Bay)へ。途中1回だけ乗り換えがあるのですが、香港の地下鉄の乗り換えは一方通行で反対方向へ乗ることもなくわかりやすかったです。
銅鑼灣では崇光百貨へ。そごうです。探していた子供のためのお土産(香港的士と香港小巴士のトミカ)は無事にみつかりました。
そごうの前は路面電車も走っているし、それっぽい高層ビルも見たので再び将軍澳へ。
大家楽でカレー(ご飯の量だけは盛大だった)を食べて、観戦へ。
ゆうべのSession 6で夜遅くまでスプリントを走っていた李慧詩選手ですが、この500mタイムトライアルにも参加しているので早速の大声援でした。33秒647で4位で通過したのですが、走ったあとの声援には手もふらず、決勝に向けて集中している雰囲気がまた格好よかった。
予選でも33秒台というのがひとつのボーダーといった感じでした。
Women's 500m Time Trial Qualifications Results
この日の1/4決勝からは2レース(最大3レース)になるので最初の写真だけ(すみません)。
Matthew Glaetzer選手、落差が大きいポジションが特徴的。
日本からは今村俊介選手が参加。
スタート前の間近で観る選手はベルギーのLindsay De Vylder選手。
スクラッチ・レースの優勝はスペインのAlbert Torres Barceló選手でした。
Men's Omnium Scratch Race Results
ロシアのDenis Dmitriev選手は第1レース、第2レースともニュージーランドのSam Webster選手に勝ち1/2決勝へ。オランダのHarrie Lavreysen選手も同様にニュージーランドのEdward Dawkins選手に勝ち決勝へ。イギリスのRyan Owens選手とドイツのMax Niederlag選手、ニュージーランドのEthan Mitchell選手とオーストラリアのMatthew Glaetzer選手の2組は決着せず第3ヒートへ。
日本からは梶原悠未選手が前日のオムニアムに引き続き参加。発走機がシートピラーで支えるため、サドル下のPower Controlと干渉してセッティングにひと苦労されてました(この発走機の方式だとフレームサイズが小さいと起こりうる問題です)。
残念ながら予選通過はならなかったけれど、勝つ姿勢で前向きに取り組んでいるのはものすごく感じられました。
順番は前後しますが、ドイツのGudrun Stock選手のFES(FESは競技規則の建前上、一応市販ということになっているらしいのですが...)。
オムニアムに優勝したイギリスのKatie Archibald選手も参加。
オーストラリアのAshlee Ankudinoff選手。
Women's Individual Pursuit Qualifications Results
第2レースで決着のつかなかった2組が再レース。どちらのレースもラインが際どいなあ、と思って観ていたのですが、判定によりイギリスのRyan Owens選手とニュージーランドのEthan Mitchell選手が決勝進出となりました(これをジャッジできないといけないのですね)。
今回のスタート前の間近で観る選手は今村選手でした!
韓国の박상훈(Park Sanghoon)選手の自信のある笑み(3周回先行してスプリントを3本を獲得していました)。
レースはラップによる大量ポイント獲得へとシフトして、主集団へのラップを2回とスプリントを3本を獲得したニュージーランドのArron Gate選手が1位でした。競技規則の改定で潮目が変わった感じがします。