今年最初の平野田入り

告知通り行ってまいりました、平野田休養村。
奥多摩はまだまだ冬景色。この時間は寒いです。Tシャツの上にセーター1枚で来たら寒かった(山をナメてた)。合併で目出度く上野原市西原となった平野田休養村に6:50AM着。平野田は谷間なのでようやく日が昇りはじめた頃。ありがたいことに天気は晴れ。
本日のメンバーは長島さん・もりやん夫妻、船長さん、関ちゃん、江國。私以外は昨夜先着されてテン張ってまだ寝てます。船長さんが最初に起きて来て迎えてくれます。関ちゃんはテントの中から声だけで挨拶。しばらくするともりやんがテントから顔だけ出します(面白かったので写真とっておけばよかった)。みなさまの食事等の準備が終わったところで8:04出発。ただし峠詣は関ちゃんとの二人旅。長島さんともりやんはMTB大峠方面へ。船長さんは近場へ。関ちゃんの具合がいまひとつなので調停を結んでスロゥスタァトでまずは鶴峠(標高は850〜900mの間くらい?)。
鶴峠は距離的には短い方なのでダベってるうちに無事到着。小菅村側の斜度のある下り、超絶テクの関ちゃんの下りも様子を見ながらなのでライン取り等を後ろでチェック。何と言うか、スムーズなのである。小菅村へ入り、役場前の信号を左折し、すぐに右折すると続いて激坂度「まーまー強」の今川峠(標高だいたい1000m)。
小菅村がだいたい600mぐらいなので、その差だいたい400m。小菅村側は距離的にはだいたい2.7kmぐらいだからだいたい15%程度という計算。大雑把ですがだいたいそんな感じです。
「明日のことを考えて蛇行しときます。」
と関ちゃん。いつもここは長島さんがインベタ最短距離先行でその他大勢でトラバースだったっけ。下りの通称・ローラーすべり台坂は半年以上インターバルが開いた身にはちょっと恐かった。こんなに激っていたっけ?
怖がりつつ丹波山村へ到着。さて、ここからようやく奥多摩的な展開と相成ります。
まずは柳沢峠(標高1,472m)。
丹波山村の役場の標高が622m。標高差850m行ってみましょう。多数決と同じくらい数の暴力な平均でいけば約6%程度の斜度ですが15kmあるので登り応えはあります。まだ山は枯れている部分が多く、房総の杉林から空高く花粉が飛んでいる姿に嫌気がさしていたのでほっとします。関ちゃん先行で13km/hぐらいでゆっくり登っていきます。10km程走った落合で珍しく、
「トイレとかジュースとかいいっすか?」
と関ちゃん。大丈夫と告げると、
「じゃあ行きましょう!」
と先頭交代して残りの5kmを。さすがに日が当たる部分はそうでもないのですが方角的な関係で日が当たらないところにはまだ白いモノがちらちらとしてます。強度は上げず、じんわりと登り切り、峠のトイレでぱっぱと用を足すとすぐ出発。でもせっかく止まったので羊羹ぐらいは食べておきましょうか?
ここからは豪快な下りです。塩山の町まで1,000m強は豪快。柳沢峠は国道411号線でもあるのですが、去年の夏は工事中だったバイパス部分がまた一部完成です。関ちゃんが前を走る車をあおるように視界から消えて行きます。あっという間に30秒近いアドバンテージ、しっかり下りの練習もしないとヤバイ。塩山の葡萄畑を抜け、甲州街道へ。国道20号線でもいいですが。
「俺具合悪いんで笹子はパスします。ファミマで寝てますから!」
関ちゃんが珍しく旧道・笹子峠をパス。笹子トンネルは塩山側から少し登りになるので走りたくないという理由で旧道に入ります。このあたりまで来るとすっかり5月並みの日射し、旧道に入ると自転車乗りに出会います。時間的にはお昼前、朝、八王子を出発した感じなのでは?
しかし車のこない旧道に入った途端、睡魔が!寝ぼけながら9km/hで登ります、眠りこまないように「ねみー!」「だりー!」と叫びながら。
笹子峠もすでに二桁リピーター。目が慣れてきたのか、照明のないトンネルの路面状況がわかるようになってきたのが嬉しい。最初に来た頃は見えないので宙に浮いているような不思議な感覚に襲われましたが、もう大丈夫。房総の山の中の照明のないトンネルのほうがずっとエグいです。
下りは人があまり入っていないので、枝の落下率が4割増、落石2割増し。なんとかパンクすることなく国道と合流する地点にあるファミマに到着。
さて、ランチタイムファミマです。秋口の山が呼んでいるシーズンにはおにぎり及び弁当が売切必至な店。春先のこの時期は‥‥‥それでも結構売切てました。
関ちゃん:カップラーメン
私:牛カルビ弁当
こってりしたところで大月までは下りです。大月からはいよいよ松姫峠へ向かいます。
岩殿山の激坂で目を覚まし、奈良子(ならご)への分岐あたりで一発小休止。
ゆうべあまり寝てないので眠いのよ、と告げると、
「俺ここで寝たことあるんですけどどうします?」
と関ちゃんに親切にも教えて戴くが、それは民家の庭先のような気もしないではない。
取り急ぎダベってるうちに3zphに回復したところでそれでは、とのんびりと出発。松姫峠は本格的な登りがはに丸、もとい始まるまでのアプローチにいつも蝕まれます。しかしここ数年の改良工事も進んでいき、
「あれ、ここ登らなくていいんだ?」
と、突然いつもの分岐の手前で葛野川を渡ります。深城ダムが完成して今まで松姫峠の本格的アプローチの手前の細かなアップダウンが省略できるようになっているではアリマシェンカ!今までの苦労は何だったのだろう、とダム湖だけに水の泡、とか今になってそんな事言ってみたかった気もするけど、物語はよく晴れた日曜日の午後2時半。いつもの通称「水飲み場」で喉を潤します。
まだ木々が葉を落とした奥多摩は安心、と思ってましたが空が霞んでいるような?ガスんでるのではなく、かすんでる、もとい花粉でる。どこか景色が黄色くないですか?君は観たか黄色い太陽を?(ちょっと違うと思うがそう書いてみる)。
さて、ここで小金沢トンネルを越えると松姫峠の本格的な登りのはじまりです。今年はアッキィがやる気まんまん、という情報が早くも関ちゃんの耳に入っているようで、
「これ見せてあげたいよなー。」
と、ひとこと。まだまだ木々が茂らない国道139号線は山頂までのガードレールがはっきり見えます。はじめて松姫峠(大月側)を登ったときに遥か遠くの山の尾根近くに見えるガードレールに
「あれは違う道だよねー。」
と言った記憶もあるぐらい、いわゆる「ありえねー」風景です(アッキィよろしく)。
5月ぐらいでまーまー乗れる季節ともなれば30分弱で走りきりますが、今日はひたすら13km/h程度でじわりじわりと進みます。
なんでこんなに長いんだろー、と思うぐらい今日は特別長い。しかしこの区間だけは休憩すると負けたことになるのです。法律とか関係なくですが。最後の温度計付き電光掲示板コーナーを曲がり、無事到達ぅ!
眺めのよい松姫峠ってどこかヘンだ。しかもトイレが完成している!
休憩とかナシで小菅村まで下ります。塩カルでなく、滑り止めの砂が撒かれてるのでご安全に。いっかいだけリアが流れてヒヤりとしましたが大丈夫。上野原への分岐を曲がり、最後に弱った足腰をさらに蝕む鶴峠アゲインです。
小菅村の標高がだいたい600mと書きましたが、分岐してから少し下ってるので鶴峠との差はだいたい300mを越えているはず(確信はないけど動物的カンで)。距離的にはボトムした所からだと2kmあるかどうかだから平均で15%という計算。
峠の途中で船長さんに合流。しばらく進むと峠のピークから長島さんともりやんがロードで下ってきます。私の脚は限界に近い。合流したところで長島さんが、
「見て見て〜!アウターだよ〜!」
と男の中の男のギアでスイスイ登っていきます。詫びを入れたい気持ちで登っているともりやんに見透かされたようで抜かれてしまう。終わってるじゃん。
なんとか鶴峠のピークを過ぎ、あとは通称・農協ポイント(「ツウ」の決勝ポイント)までは下りです。なんとかもりやんをパスしてクールダウンなんかもして平野田休養村に到着。時刻は午後3時半ぐらい。
腕時計の機能で測った大雑把な獲得標高は3581ヒルクラ。
練習なのかどうかはさておいて、今年もお願い致します、鶴・今・柳・笹・松とその他各峠。