ツール・ド・信州 2004

さてさて、第2ステージの模様を。
昨夜の宿の松本青年の家のモットーは「来たときよりも美しく」。そんな次第で朝の掃除で入念にウォーミングアップ完了?しかし町のはずれの高台にある施設、スタート地点に移動するために出発した6:00頃でも充分寒い。選手の目覚めは今ひとつ。
本日のコースは新奈川温泉の手前を出発し、白樺峠を越え、全日本Mt.サイクリング in 乗鞍のコースでもある乗鞍山頂へと登り、高山まで40km近い下りのこなすと最後は日影平山(ひかげだいらやま)への20kmの登り、全長100.3kmのコース。スタート時間は当初予定していた時刻より10分遅らせて7:40。
関根選手は先頭集団、いい感じ。サポートカーは白樺峠の下りで選手に追い付かれるリスクをかわすため、先行する。
今日のコースの最大の難所は、実は乗鞍にあった(とみた)。マイカー全面通行規制。選手とサポートカーは三本滝であわれ生き別れ、こんな不幸がこの世にあろうか、ああ、ああ(安房トンネルへ迂回してあとで合流するのです)。
今日も別サポートカーの長島さんに「いいよ」と言っていただいたのでありがたく頼りにさせていただく。先に乗鞍からの下りの平湯峠のチェックポイントへと先行していただく。
ということで乗鞍へと3位でアタックする関根選手に並走しサポートカーを走らせる。速い、22〜25km/hぐらいで登っていく。
三本滝までに関根選手に水を渡し、後から来た斉藤選手、川嵜選手にそれぞれ補給の品を渡すと再会を約束し安房トンネルを目指すがいかんせん観光地渋滞。このままではサポートの続行が難しい!
先を急ぎたいが、ここでドライバーの小野村さんより、
「ガソリン入れたいんだけど。いい?」
確かにメーターを見るとこの先ゴールまでもたない量になっているのでコース脇のガソリンスタンドに入る。給油しながらコースになっている目の前の道を眺めていると遠くに自転車の集団が!先頭集団が一気に下ってくる。赤いSaecoジャージもいるではないか!おお、間に合った。
給油をすませると下り基調のコースを関根選手へのサポートをするため追い続ける。シマアベに長島さんの運転するハイエースに同乗しているもりやんに携帯で連絡をとらせ、残る二人のサポートをお願いする。
日影平山のアプローチで無事関根選手に追い付く。一度後続のHOT STAFFメンバーのいる集団に追い付かれ、一見弱っているようにも見える。
日影平とはいいつつも日影のない10%の坂が連続する坂に参ってしまったのか?
最後のサポートの確認をすると、特に必要ないと返事があったので山頂のゴール地点へ先行して待つことにする。
4名がゴールし、5位は誰が来るのか?すると、
「せきちゃーん!せーきーちゃーん!」
関根選手に長島さんの運転するハイエースが並走する。そしてその窓から同乗する安田さんが窓から身を乗り出して精いっぱいの声援を送る。まるで山田洋次監督作品のような風景で感動的ではないか。他の選手のゴールへの気持ちを削がんばかりの勢い!5位でゴール!
そしてしばらくすると川嵜選手、暑さで弱りきった斉藤選手も無事ゴール。
本日でその役目を果たした小野村さんは、なんと今からMTBで自走で千葉へ帰るという。
高山駅で明日からサポートカーを運転する岩DHI監督が登場。
宿につくとその効果のほどは計り知れないマッサージをまずは手厚く皆にお見舞いするのであった。