一期一会を感じる瞬間

きょうもツール・ド・おきなわの話題。
毎年8月の募集開始の直前から11月の第一週の予定を調整して飛行機に乗ってまで参加してしまうツール・ド・おきなわの魅力は何なのか、を考えてみた。
公道レースもいくつもあるし長距離のレースということならエンデューロにはなるけれどこれも最近は年間通して数回は開催されているし、実業団レースも実力と周囲の環境に恵まれれば(一番難しい問題だけれど)上のカテゴリーで走ることもできる。
きっと長い距離だけではない何かというのはラインレースなのかな、と思う。50kmと200kmはスタートとゴール地点が同じだけれど周回コースではないので、地形をしっかり意識しないと前に出て行くことはできない。
それに加えて魅力的なのが沿道の声援なのだと思う。周回レースと一番違うのは、沿道で出会う人はそこを通過する一回きりだということ。
一期一会を感じる瞬間だ。だからこそ頑張れるのだと思う。
ツール・ド・おきなわの沿道で声援を送ってくれる人たちは、ロードレースの観戦の仕方を肌で感じているのかな、とも思わなくもない。
何度も足を運ぶ中で特に情熱のようなものを感じるのが奥の集落の人たちだ。130kmと200kmレースのみ通過する場所だけれど、辺戸岬に近い、その名のとおりやんばるの奥にある集落だ。
人数的に見て、たぶんそこに住まわれている方が総出なのだと思う。特に記憶に残るのは数年前までは鍋を縁石にたたきつけて「チバリョー!」と声援を送ってくれるオバーがいて走っている側も熱くさせてくれた。
きっと毎年足を運びたい理由はここにあるのだと思う。