「サクリファイス」読了

三連休でした。
周囲の熱のこもったオフトレに影響されてぼちぼちと素走ったりしてます。
今日は久しぶりに自転車に乗って笠森まで100kmほど走ってみました。しばらく休んでみてもとりあえず100kmほど乗ってみると脚がなんとなく回るようになるのだなあ、と実感しました。


閑話。
実は少し前に読了していたのですが、ここで書評を書くのはどうかと迷ったのでしばらく「寝かせて」おいたのですが、自転車ロードレースに関する本なのでエントリーしておきます。

サクリファイス

サクリファイス

夏頃に知り合った人から「自転車について書かれた本を『王様のブランチ』で紹介していたよ。」と教えてもらい、さらにご丁寧にも貸して頂き小出しに読んでいました。
正直に書くと(他意はありません)読み始めた時は、いつも感じていることや風景がフィクションの世界として登場するのでひどく混乱してなかなか読み進むことができませんでした。まるでビンディングが上手く入らないペダルを確認するために、何度も降りて足下を確認するような、というか。
それでも物語にレースのシーンが登場するあたりからのめり混んで、一気に読み上げることが出来ました。
何度も覆りながら謎めいて展開するストーリーや自転車競技をとりまく今を盛込みながら物語が矢継ぎ早に展開していき、そして意外な結末が‥‥‥。
小気味よい展開はまさにクリテリウムのような感じで、きっと自転車ロードレースが好きな人には作者の見せる風景が気にいるんじゃないかと思います。
そして、「サクリファイス」の意味がものすごく文学的なアプローチなんだよなあ、これはまさにロードレース文学なんだなあ、と思いました。
ぜひ、ご一読のほどを。