機上の人になったのは

北海道へ行ってました。
実はシルバーウィークなんて陳腐な言葉が登場するよりずっと前に、昨年の暮に職場の営業日のカレンダーで今回の連休を見つけていたのでまとまった休みを利用してどこかに行ければよいなあ、と思ったのでした。なんちゃんに相談したところ「北海道!」の声があったのですでに春先から計画をしていました。19年ぶりだったので楽しみでした。
目的としては旭山動物園と美瑛だったのですが予想どおりどこも混んでいて、それでも早めに行動したおかげで吉でした。
自転車も持参して、上富良野から麓郷を二人で走ってきました。アームウォーマーにベストというやや薄着で走ったのですが、ちょうど一段と気温が下がる日だったようで、いくら走っても身体が温まらず結構ツラかったのでした。体感温度は春先の修善寺ぐらいなので、もう少しだけ厚着だったほうがよかったかも。
麓郷というのもベタな選択ですが、例のドラマで有名な黒板五郎の石の家を見てきました。
寒さと向かい風でなんちゃんは難儀してましたが、それでも道道253号のゆるやかな登りをこなすと、最後は小高い丘の上から富良野を一望する風景が見れてよかったと思います。
上富良野に戻ってから練習的な意味で吹上温泉までの18kmのヒルクライムを走っておきました。
そして個人的には美瑛や富良野の風景や美味しい食事よりも、初めて野宿をした場所にもう一度行ってみたく実現したことが実は何よりも一番よかった。
場所は「茂尻駅」。21年前に初めて野宿をしたことろ、いわゆる無人駅で駅寝をした場所です。当時とかわらない、電気もなく埃っぽい駅舎がそのまま残っていました。
確か最終の列車が出る前で、駅舎で寝場所を確保して待っていたところ車掌が降りて来て、「ここで寝るの?気をつけてね。」と言ってもらったのですが、当時はまだ駅寝全盛期だったのでずいぶんのんびりとしていたのだなあ、とその頃のことを思い出しました(今なら不審者扱いされて追い出されかねないですが)。
休養十分、ということでまた明日から乗りますよ。