TOUR DE 信州 2005・第4ステージ

寝起きから身体が重い。
かんとくと川㟢君の連携プレーでソツなく宿から荷物を運び出していただく。感謝感謝。
第4ステージは甲府というか石和温泉のそばを出発して鳥坂峠上九一色村精進湖トンネル・朝霧高原・富士山スカイライン・御殿場・富士あざみラインで五合目までの108kmです。
最終日ともなれば先行したがる人と疲れている人の差がパレード区間ですでに出てきています。比較的歩道の面積が広い交差点があり今日はそこから本スタートです。
今日もトップ選手のイキがよく、ついて行けそうにないです。
鳥坂峠は何度もつづらおりになっていますが距離が短いので割と短時間で終了。その時点でもちろん先頭集団は遥か彼方です(8分差でだいたい30番手ぐらいを走っているらしい)。
下って上九一色村を過ぎると次は国道で精進湖トンネルを突破。そして見覚えのあるファンカーゴにGIROジャージ、おさむちゃんが予告どおりに応援に来てくれたのでした。ありがとう。
しばらく単独で先行してみます。しかし、じきVerdadの紫芝さんが牽引する列車がやって来て、しかも「乗って下さい」ということでありがとうございます。脚質的に特急券(というかこの場合特急「権」?)も持ってないのですがそのまましばらくツキイチで60km/h overで朝霧高原を突っ走ります。途中先頭を引くように指示されたのですが、激坂対策で最大のギヤ比が50T×12Tなので脚が回り切ってます。
富士スカイラインの手前でまたも落車があった模様。側溝に落ちた方は大丈夫なんだろうか?すでに数名が介護にあたっていたのでこの場は先にいかせてもらったのですが、やはり無理はできません。
富士スカイラインに辿り着きまたゆっくり登っていきます。今日は最後にとんでもないのがあるのだし。しかし数名の選手をパスすることに成功。本日も鉄壁のサポートに頭が下がります。大粒の雨でもすぐに雨具を渡してもらえるなんて。
そして御殿場方面への下りが雨。去年の今頃のいやな記憶が蘇ります。転ばないように慎重に下っていきますが、下り切ったところの直線の路面のペイントの盛りが厚く、バイブレーションが発生してしまう。心の中で絶叫しつつも慎重にブレーキを当て効きさせて減速してなんとか抑えることに成功しました。
国道138号が渋滞していたのですが部分的に歩道へ上がる作戦でクリアして(ズルっこい抜き方してすいません、杉山さん)いよいよあざみラインです。
あざみラインの入口の「富士登山道須走口」の標識がさりげなく富士山風なのですが、三角が妙に鋭角です。この道を使う人にとっての富士山を象徴するように。
平均勾配は10.4%らしいのですが、コーナーインベタで推定30%の部分(笑うしかない)があったりで全長も11kmちょっとということはスバルラインの半分以下の距離。しかも雨まで降ってきた(笑うしかない)。
振り切った数名に追いつかれることはなかったのですが、調子に乗って追い越してみたSPACEの佐藤店長には結局あとで抜かれてしまうのでした(弱い)。
その後、セレーノの平松さんとしばし並走。平松さんが少し進んで休みを入れるので追いつけるのですが、その後また抜かれてみたりの繰返し。かなり走って一合目の看板が立っていたのですが、少し走るともう二合目?、もう三合目?って感じでとにかく激坂でどんどん標高を稼いでいきます。
この頃には雨が大粒に。他のチームのサポートカーが遠慮気味に追い抜かないでやや後ろを走ってくれるのですが、今日に限っては先に行って頂きたいところ。なにせ後ろに車がいるとトラバースできないので。とにかく車が来ないとトラバースです。ただジグザグと蛇行しても登り切れないので、ほんの少し下ったイキオイでほんの少しだけ登る、を繰返し。
ようやく勾配がゆるくなってきてなんとか五合目に到着!ですが、本当のゴールラインまで最後にもう一回激坂です。競っていた平松さんに最後は差されました(戦意消失)。ゴールライン手前で待ち構えていたかんとくがいっしょにゴールまで走ってくれます。選手のほうはアタマが回らないぐらいヘロっているのに妙に嬉しそう。5日間いろいろと手伝ってくれたんだもんなー、とわずかな思考力の中で思ってみました。32位でゴール。今日はがんばった(と思ってみる)。
昨夜買っておいた一番搾り135ml缶をプロテインより先にグビ。おつかれさまでした。
後はもりやん、やすえちゃん、小島君を待つばかり。まずはもりやん。フロントトリプルで駐車場の激坂を一気にクリアで63位。エコサイの竹林さんがゴールした後、制限時間カウントダウンの中、やすえちゃんがやって来る。あと1分!DNF扱いの瀬戸際、ダンシングで一気に加速して残り時間35秒でゴーーール!歓声の中突っ伏したやすえちゃんの背中のゼッケンをスタッフ井上君が回収。
そして最後にすぐそこまで迫っている小島くんがやって来た。タイムアウトだけどゴール前にひとだかりが出来る。ヘロヘロのゴールだったけど皆のどよめきと歓声。毎日毎日誰よりも一番長く自転車に乗ってよくぞここまで‥‥‥。
閉会式前にBlancheのまもるさんにごあいさつ。握手と同時に感極まってハグされました。またどこかでお会いしましょうね。そして閉会式。小島くん、見事に最下位。総合トップのチームコムレイドの小島選手との差、11時間19分。毎日毎日たくさん乗ったねー。小島に始まり小島に終わるといったところ。そして私も総合で40位になんとか入る。名前を呼ばれたときに何人かが「おお!」と小さい声で言ってくれたのがせめてもの救いでした。
今年増えた参加者の数を受けて足切りは1時間半とか、距離を少し長くするとかオーガナイザー様より来年のとこで提案を受ける。来年のことはその時になってみないとわからないような気がする。シマノドリンキングの白石君の言うように320日ぐらいは忘れておいてまた信州のことを考えてみようかな、と思ってみる。
最後にお世話になったみなさま、ほんとうにありがとうございます!